8.9 山田ツインズ、安本晴翔がS-cup査定試合で強豪ムエタイ勢を迎え撃つ

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8.9 山田ツインズ、安本晴翔がS-cup査定試合で強豪ムエタイ勢を迎え撃つ

2025年8月9日（土）東京・後楽園ホールで開催される『SHOOT BOXING 2025 act.4』の記者会見が7月17日（木）都内にて行われた。

11月24日（月・祝）国立代々木競技場第二体育館での創設40周年記念大会で開催されるS-cup世界フェザー級トーナメントに向けて、SB日本フェザー級王者・山田彪太朗（シーザージム）、SB日本スーパーフェザー級王者・山田虎矢太（シーザージム）、RISEフェザー級王者・安本晴翔（橋本道場）の3選手が参戦、強豪ムエタイ選手を迎え撃つ。シーザー武志会長によると、山田ツインズには日本人対決を考えていたが「二人の強さを警戒して対戦に名乗りを上げてくれなかった」と説明する。

山田ツインズはロッタンが所属するジットムアンノンの双子のムエタイ選手と対戦し、安本はONE FFで2戦2勝の18歳サタントン・チョー・ハパヤック（タイ）と対戦することが決定した。この3カードについて、緒形健一代表は「今大会の結果と内容を判断して、S-cup出場メンバーを決めていくための査定試合にしたい」という。

プロムエタイ協会フェザー級王者デウン・ジットムアンノン（タイ）と対戦する山田ツインズ兄の彪太朗は「11月にS-cupを控えていますが、調整試合のつもりはさらさらないし、デウン選手はタイでもチャンピオン（プロムエタイ協会フェザー級王者）になっている強い選手ですし、日本の双子vsタイの双子で山田ツインズを舐めるなよというところを見せたい」と気合い十分のコメント。

ダウ・ジットムアンノン（タイ）と対戦する弟・虎矢太は「前回、いい勝ち方ができてベストアート賞もゲットして、今は非常に自信に満ち溢れていて練習もいい状態で臨めています。今回、相手選手は強いと聞いてますが、格闘家としても双子としても強いところをお見せしたい」と意気込みを語った。

そして、2022年12月の川上叶戦以来のSBルールとなる安本は「SBルールでの試合は久々で、久々のタイ人選手との試合になるので、しっかり勝ちたいと思います」とコメント。

対戦相手の印象を聞かれると、彪太朗は「映像は一瞬見ただけなんですが、長身で首相撲が多めのザ・ムエタイという選手でした。首相撲に付き合ってしょっぱい試合をしても、真夏にふさわしくない。相手どうこうというより、ここまで来ると自分との戦いなので、自分らしい試合をすれば熱い試合を見せられると思います」、虎矢太は「相手の映像をチラッと見たところ、彪太朗と同じく身長が高くて、蹴り主体のスタイルでした。二人が並んでいる写真を見たのですが、どっちが俺の相手なのかなと（笑）。僕たちも同じように言われているので、その気持ちが理解できました。当日までどっちとやるのか分かりませんが、リングに立っている相手をしっかり仕留めたい」、安本は「映像を見たら、スイッチして戦っていて、パンチも蹴りも出していてタイ人っぽいスタイルの選手でした」とそれぞれ語った。

S-cupを目指す理由を聞かれた安本は「僕はSBの選手に負けっ放しなので、それを取り返しに来ました。SBは好きな団体でもあり、先輩の風間（大輝）さんも出ているのでS-cupを狙いにきました」という。

SBのリングでは投げ技を見せている風間からは「凄く投げ技がうまい先輩なのでアドバイスを聞いて、練習しています」とSBルールにも対応していく構え。「RISEチャンピオンとしての意地を見せて、しっかり倒しにいきます」と必勝も宣言した。

そして、安本参戦の感想を聞かれた山田ツインズ。彪太朗は「現RISEチャンピオンがSBのリングに上がってくれることをシュートボクサーとして楽しみですし、イチ格闘技ファンとして見ても、RISEチャンピオンがSBルールでどう戦うのかも楽しみ。S-cupにエントリーしたら避けては通れない相手だと思います。橋本道場に出稽古に行ったり、安本選手がシーザージムに来てくれたりと交流はあり、正直なところ、試合だと厳しい相手になるなと意識していました。いざ、その時が来たらどういう展開になるのか楽しみです」、虎矢太は「RISEチャンピオンがS-cupを目指して参戦してくれることを感謝しています。同じ階級に強い選手がいたら、必ず対戦して倒して勝ちたいとという気持ちがあります。まだ戦わないので、普段一緒に練習している仲間として3人揃っていい勝ち方をしたいですし、S-cupで対戦することがあれば必ず勝って決勝戦に行きたいと思います」とS-cupでの安本との対戦は望むところ。

しかし、虎矢太は「S-cupの決勝戦を兄弟で争い、世界一を決める戦いで格闘技の素晴らしさ、SBの魅力を伝える試合を僕たちならできると思います」と熱い思いを語ると、安本は「なんか山田ツインズ二人で決勝戦を争うという感じになってますが、僕もいるのでそうはいかないよと。他にも強い選手も出てくると思うのですが、しっかり僕が決勝戦に行きたいと思います」と山田ツインズ対決を阻止したいという。

これを受けて、彪太朗は「今までのS-cupは70kgや65kgで行われてましたが、今回初めて57.5kgで行われます。僕がフェザー級のチャンピオンだからS-cupが開催されると思っているので、確実に僕が獲らないといけないトーナメント。何が何でもS-cupで世界一になります」といい、虎矢太は「小さい頃から生で観戦して輝いていたのがS-cupです。シュートボクサーなら必ず憧れて、目指すべきベルトだと思います。彪太朗がチャンピオンだから開催されるのではなく、僕が57.5kgに階級を上げたからこそ盛り上がって開催されることが決定したS-cupだと思うので、僕が必ず獲りたいと思います」と安本に対して反発した。

その他、追加カードとして、ライト級に階級を上げた手塚翔太（Sublime guys・GONG-GYM坂戸）がキック、ムエタイ、ボクシングでトータル160戦のキャリアを持つクリスチャン・グイド（アルゼンチン）とヒジありのオープンフィンガーグローブマッチで激突。52.5kg契約で小林大樹（龍生塾/SB日本フライ級2位）vs竹野展生（風吹ジム）の一戦も決定。両者は2022年12月に対戦しており、小林が3RTKO勝ちを収めている。