2.11 MASAYA「負けた相手に借りを返していくために、例えケガをしていても全興行に出る
2月11日(土)東京・後楽園ホールにて開催されるシリーズ開幕戦『SHOOT BOXING 2017 act.1』でREBELS65kg級王者・水落洋佑(はまっこムエタイジム)と対戦するSB世界トーナメント『S-cup2016』準優勝のMASAYA(シーザージム)。
水落とは2015年12月に対戦し判定負けを喫しているMASAYAは、狙うはリベンジのみ。「今年はリベンジの年にして、負けた相手に借りを返していきたい」と目標を掲げる。
——昨年11月のS-cup65kg世界トーナメントでは準優勝でした。ますは一回戦のチャールズ・“クレイジーホース”・ベネット戦から振り返っていただけますか。
「ベネット選手はビッグネームで自分も昔から知っていた選手でした。そういう選手と対戦できて光栄でしたね。しかも運よくKOで勝つことができたので最高でした」
——1Rには右フックでダウンを奪われる場面もありました。
「いつも通りのポカをしてしまいました。ダウンした時のダメージは全くなく、あれは自分の中ではダウンではなくスリップした気分でした。ベネット選手は向かい合った時から独特なオーラがあり、やってみたら黒人特有のパワーがあり、ちょっとまずいなという場面もありましたが何とかうまく僕のボディ攻撃で倒れてくれてよかったです」
——試合前にはベネット選手のようなトリッキーな選手は苦手と言われてました。
「そうですね。今回考えて練習してきたことがうまくはまったので良かったです。今まで通りの正攻法でありながら色んなフェイントを混ぜながら戦うことができました」
——準決勝のHideki戦はどうでしたか。
「Hideki選手のパンチが凄く伸びてきて、何もダメージない状態でやったら凄いパンチ力だっただろうなと感じました。鈴木(博昭)さんとの一回戦でHideki選手は足が効いていたのがわかっていたので、とことん蹴ってやりました」
——ワンマッチで対戦したらまた違う試合展開になっていたと思いますか? Hideki選手は1月28日のRISEでは裕樹選手が保持するRISEスーパーライト級王座に挑戦します。ここでチャンピオンになれば、MASAYA選手との王者対決も今後行われる可能性もあります。
「組まれれば全然やります。僕も裕樹選手とHideki選手の試合を楽しみにしています」
——鈴木選手はHideki選手との一回戦で負ったダメージでドクターストップとなり、準決勝での対戦がなくなったときはどういう心境でしたか。
「僕の中ではS-cupの組み合わせが決まった時から鈴木さんとはもう対戦する運命だと思っていたのですが、結局なくなりました。棄権だと聞いたときは『まじか!』という感じでした。鈴木さんとは対戦する縁に恵まれてないですね……」
——逆に鈴木選手との対戦で足を負傷したHideki選手との対戦で美味しいという考えはなかったですか?
「ラッキーとは思わなかったですね。トーナメントは勝ち上がってきた選手と争うものなので、負けた選手とやるのは違うのかなと思っていました」
——そして迎えたザカリア・ゾウガリー選手との決勝戦。
「決勝戦はダメでしたね。綺麗にボディを効かされてしまいました……。今までボディを効かされたことはなかったのですが、あんなのは初めての経験でした。今後、克服して頑張るしかないですね」
——ザカリア選手とやるまでに負傷箇所はありましたか?
「特になかったです。蹴った足が痛かったぐらいです。またザカリア選手とやらせてもらえるなら、次は負ける気はしません」
——ワンマッチだったらまた違う試合展開になったと思いますか?
「トーナメントであれ、ワンマッチであれ、あの時はザカリア選手の方が実力は上だったと思っていました。でも凄く悔しいので早くリベンジしたいです」
——シュートボクシング日本代表として臨んだわけですが、プレッシャーは感じましたか。
「特にプレッシャーはなかったのですが、でも正直僕がS-cupの決勝戦までいくとは思っていませんでした。自分は一回戦を突破することしか考えていませんでしたね。決勝戦まで行けて良かったのですが、やるからにはやはり優勝賞金が欲しかったです」
——試合前インタビューでS-cupの優勝賞金で焼肉を食べたいと言われてましたが、決勝戦前は焼肉のことで頭がいっぱいでした?
「いや、前日計量が終わってから焼肉はたっぷり食べたのでそんなことはなかったです(笑)」
——今回は2015年12月に対戦した水落洋佑選手との対戦となりました。
「水落選手は熱い男なのでやりがいがあります。今回、僕にとってリベンジマッチなので、絶対に倒すだけです。向こうも倒しにくる選手なので間違いなく噛み合う試合になりますね。今大会で一番盛り上がる試合になると思います」
——前回水落選手に負けた時からMASAYA選手のブログ「GSBカミ噛みマツの独り言」が止まったままになってますね。ご自身の時間もあの敗戦から止まったままということでしょうか。
「最近はFACEBOOKを更新してばかりで、ブログの存在を忘れてました(笑)。当時、自分は練習していない時期があり、再開後すぐに組まれた試合が水落選手との試合だったんです。今回負けるようなことはないです」
——バチバチの展開になりそうですか?
「そうですね。打ち合いの中でも僕はうまさを見せて色んな技を見せた上で最後に僕が倒します。色んな勝ちパターンを練習してきて、これが当たれば倒れるという技もいくつも用意してきました」
——S-cupの数カ月前から取り組んでいるフィジカルトレーニングの成果は今回出そうですか?
「まだフィジカルトレーニングを始めて3カ月ぐらいしか経っていませんが、練習で少しずつ成果を感じています」
——2017年初戦をクリアーして、今年はどういう一年にしたいですか。
「もうとにかく全戦全勝ですね。熱い試合をして勝ち続けたいです。2017年はリベンジの年にして、負けた相手に借りを返していきたいと思っています。いつでも試合が組まれてもいいように準備して、勝ち星を増やしていくのがテーマでもあります。例えケガをしていても2017年のSB全興行に出てやろうと思います」
大会概要はこちら
https://shootboxing.org/tournament_schedule/12333
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