シュートボクシング

4.8 鈴木vs山口はヒジありに変更!「向こうの土俵でやってやる」(鈴木)」

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 4月8日(土)東京・後楽園ホールにて開催される『SHOOT BOXING 2017 act.2』でWBCムエタイ日本&INNOVATIONスーパーライト級王者・山口裕人(山口道場)と対戦するSB世界スーパーライト級王者・鈴木博昭(ストライキングジムAres)。
 
今回、鈴木はSBの元々のルールであるヒジありルールをシュートボクシング協会に直訴。山口サイドもこれを承諾し、シーザー武志会長からのGOサインが出たことで、今回ヒジ打ちを有効とす元来のSBルールに変更となった。鈴木がヒジありを望んだ理由。そして、今後見据えているものとは!?
 
――まずは昨年11月のS-cup65kg世界トーナメントを振り返っていただきたいのですが、一回戦でHidekiに延長判定で勝ちましたが、左目眼窩底骨折の疑いでドクターストップとなり、惜しくも二回戦進出とはなりませんでした。
「確か2Rに(Hidekiの)いいパンチを一発もらってしまい、しょうがない結果かなと。もちろん優勝する気で全力で臨みましたが、今回はうまくいきませんした」
 
――Hideki選手は強打で知られていましたが、改めてどういう選手でしたか。
「威力がどうこうというよりかは、彼はいい打ち方をしますよね。いいパンチではありましたが、今までやってきた対戦相手と比べてしまいました。ガードした時に『この威力だったらアムラーニやザカリアといった海外の選手のパンチと比べても自分が狩り捕らえるまではないな』と。シャープでいいパンチを打つ選手だとわかっていたので舐めてるつもりはないのですが、そこで不用意に行き過ぎましたね。そこでパンチを上から合わせられて左目に食らってしまいました。視力が片目で戦うことになったのは、キム・ウーフ戦(2011年4月23日)以来、二度目でした」
 
――3Rには鼻血でドクターチェックを受ける場面もあり、鈴木選手が苦戦しているイメージもありました。

「僕はどういう状況になってもしょうがないと思っています。こっちが致命傷を負わせることもあるし、逆に負わされることもあります。戦う以前にそういう覚悟が出来ているので、鼻から出血しようが目やアバラが折れようが、僕にとって戦っている最中は大きな問題ではありません。冷静に考えたら結構色んな技を食らってしまいましたね」
 
――左目眼窩底骨折ということでしたが、全治するのにどのくらいかかったのでしょう。

「ウーフ戦で折れた箇所をもう一度折った感じになり、その時はあんまり良くない状況かなと思いましたが、とりあえず負傷箇所にはプレートが入っていて大事に至ってないので大丈夫でしょう。細かい検査はしていないのでよくわかりません」
 
――え!? 検査をしてない?

「ドクターが酷い骨折はないのでひとまずは安静にということだったので、結局手術もしませんでした」
 
――練習はいつから再開されたんですか?

「あんまり覚えてないのですが、ドクターのいうことを無視して普通に練習しました。もちろん最初の頃はスパーリングをしませんでしたけど」
 
――結局、ザカリアが優勝しました。
「普通に決勝で僕とやるのはザカリアだと予想していましたね。映像を見ましたが、完成度も上がっていて普通に強くなってると思います」
 
――ザカリアには2015年12月に負けてしまいましたが、また対戦したいと思いますか?

「もう3回もやっていますからね。僕はSBでチャンピオンにさせてもらって、2013年にはS-cup2013 65kg日本トーナメントを組んでもらい、2014年のS-cup世界トーナメントでは僕の階級の65kgで開催してもらって、SBのお陰でここまで来れています。ただ、自分は以前から、“いつでもどこでも誰でも細かい契約体重もこだわりはなくやってやる”と言ってきましたが、言ってる割りに他の団体でやらないよね?ということも言われています。SBでは若い子がいっぱい育ってきているので、そろそろ他団体にも乗り込んでシュートボクシングの実力を証明したいとは思っています」
 
――今回の対戦相手は山口裕人選手になりましたが、印象はどうでしょう。
「面白い選手ですよね。勝ったり負けたりしてますが、RIZINやKNOCK OUTといった大きな舞台に呼ばれていることから面白さを買われているんでしょう」
 
――山口選手はWBCムエタイ日本とINNOVATIONスーパーライト級王座を獲得していて日本スーパーライト級ではトップクラスの選手ですが、以前から意識していた選手ですか?
「S-cup2013 65kg日本トーナメントで優勝してからずっと対外国人という形が多かったので、あんまり日本人選手というのは意識していませんでした。最近の僕は思うような結果を出せていないので、逆にそれをプラス思考に変えて『ここからだな』とモチベーションになっている部分もあります。世のなか仕事でも遊びでもうまくいっているときはいいのですが、うまくいかなくなってから盛り返すのが本当の強さ、男の強さだと思います」
 
――今回、鈴木選手からの申し出によりSBの元々のルールであるヒジありルールに変更となりました。

「以前、SBがヒジなしルールの方向で行くと決まったときに、うちのジムは反対派でしたからね。僕はとうぜんSBを主戦場にしていますし、他団体の選手がこっちの土俵に乗り込んでくるのを迎え撃つことが多いです。こっちから飛び込みたい気持ちが強く、せめてこっちでやるなら向こうの土俵でもあるヒジありでもやってもいいと思いました」
 
――ヒジありルールはKNOCK OUT参戦を意識したものでもありますか?

「それも意識しています」
 
――今回に限らず、ヒジの練習は普段から練習されているんですか?
「普通にやっています。寝技、グラップリングもやってますからね」
 
――ちなみに今、格闘技界で話題となっている何でもあるのミャンマーラウェイにも興味は?

「あれもいいですね~。面白いところ、盛り上がるところ、自分が目立つところに出たいですね。他のリングに上がることでシュートボクサーでこういうやつもいるよというのをアピールしたいです。ヒジあり、寝技ありでも問題ないですから」
 
――寝技の練習というのはRIZIN参戦も視野に?

「そもそも僕は総合格闘技をやりたくてジムに入ったのでルールにこだわりはありません。元々うちのジムにいた総合の先生が辞めたので今はSBと柔術のジムになりました。また格闘技が盛り上がってきているので、それに乗っかっていきたいですね。もしかしてKO負けされることがあっても、これからは内容にこだわった試合をしていきたいと思います。SBだけじゃなくKNOCK OUT、RIZINでも内容が問われますからね。SBの看板を背負うためにも、今回は落とせない一戦。これから僕は“いつでもどこでも誰でもやってやる”という言葉を行動に移していきたいですね。今回はそのための第一歩だと思います」
 
大会情報はこちら
https://shootboxing.org/tournament_schedule/12521
 


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