9.28 初防衛戦に臨む深田一樹「もう二度とやりたくないと思わせる」
9月28日(土)東京・後楽園ホールにて開催されるシリーズ第四戦『SHOOT BOXING 2019 act.4』のセミファイナル、SB日本スーパーフェザー級タイトルマッチで前SB日本フェザー級王者・笠原弘希(シーザージム)を挑戦者に迎えて初防衛戦を行う王者・深田一樹(龍生塾ファントム道場)。タイトルの懸かった試合で3戦3勝と無敗を誇る深田は、最強の挑戦者との対戦を前に意気込みを語った。
――タイトル初防衛戦が決まりました。
「調整は順調にできています。そろそろ防衛戦がくると思っていましたし、笠原選手が防衛戦の相手に選ばられると思っていたので準備万端。いつでも戦う準備はできています」
――笠原選手とは2017年11月に対戦し、延長戦の末に深田選手が勝ちました。当時はどのような印象がありますか?
「蹴りもパンチも全体的にうまい印象がありました。スタミナもあっていい選手だと思います。前回は延長戦までいってしまい大差を付けることはできなかったので、今回は強さの差がはっきりとわかるような試合にして、深田とはもう二度とやりたくないと思わせるような試合にしたいと思います」
――笠原選手は今年4月に小笠原裕典選手、6月に内藤大樹選手に勝利し2連勝しています。最近の印象はどうでしょう?
「いい勝ち方をしていますし、6月大会の内藤戦ではいい試合をしていましたよね。身体全体が大きくなっていて、僕と対戦した時よりも確実に強くなっていることは認めましょう。僕は昨年9月にチャンピオンになってから12月の浜本 “キャット”雄大戦、今年4月のスアレック・ルークカムイ戦で二連敗し、いずれも負け方が悪かったのでメンタル面的にもかなり落ち込み、悩んだりした時期があったのですが、応援してくれている方の激励の声や、自分的にももっと強くなりたいという気持ちが僕を奮い立たせてくれました。今回の試合に向けてはいいイメージで仕上げられているので生まれ変わった姿を見せたいと思います」
――8月の大阪大会ではイノベーションの上位ランカー、直也選手に2RKO勝ちし、その言葉を納得させるような強さを見せてくれました。正直なことをいえば、久しぶりに“強い深田一樹”を見ることが出来ました。
「ありがとうございます。パンチに磨きをかけたことで倒すイメージもバッチリでした。もうKO勝ちすることだけをずっと意識してやってきましたし、KO勝ち以外は勝ちじゃないと思ってましたから。SB王者としての強さを見せられた試合だったと思います。次の試合でも同じように僕の強さを見せて、誰が観てもわかりやすいような試合をしてSBの良さ、面白さが伝わるような試合をしないといけないと思います。それがSB王者としての使命ではないでしょうか」
――同大会でメインイベントを務めた同門の植山征紀選手はカーフキック(ふくろはぎへの蹴り)を有効に使い、最後にKO勝ちといい勝ち方でした。
「僕も植山に負けないようにカーフキックも練習していてバッチリ仕上がってますし、それ以外にも新しい技も磨いているので期待してください」
――2016年8月のSB日本フェザー級王座決定戦では7Rの死闘の末に元貴選手に競り勝ち、2017年6月の初防衛戦では勢いのある内藤大樹選手を下し、2018年9月のSB日本スーパーフェザー級王座決定戦では新鋭・上田一哉選手を下して二階級制覇を達成しました。タイトルの懸かった試合では深田選手は3戦3勝と無敗で強さを発揮していますよね。
「そうですね。どの試合も負けられないという気持ちは強いのですが、タイトルマッチの時は余計に負けられないという気持ちが強くなり気合いが入ります。次の試合も“強い深田一樹”を見せますので絶対負けません」
――初防衛後に考えていることはありますか?
「他団体の軽量級にはたくさん強い選手がいるのでそういう選手たちとやらせてもらいたいですね。4月にはREBELS王者のスアレックに負けてしまいましたが必ずリベンジしたいと思います」
――海人選手、笠原選手のようにSBでは若い選手の活躍が目立っています。現在32歳の深田選手ですが、そういう選手の活躍は意識してますか?
「そうですね。そういう世代の選手に負けたくない気持ちは強いので僕らの世代の選手でもまだまだまだやれることを証明していこうと思っています。僕は20代の頃よりも強くなっている自信は間違いなくありますし、技の引き出しや以前にはなかったような技が使えるようになったりしていて、30代だからと言って一切衰えはないです」
――会場に来てくれるファンにメッセージをお願いします。
「必ずKOで防衛するので楽しみに見ていて下さい」
大会概要はこちら
https://shootboxing.org/fight/21827/