4.10 笠原友希「打撃をしっかりと見せて圧倒する」
4月10日(土)東京・後楽園ホールにて開催されるシリーズ第二戦『SHOOT BOXING 2021 act.2』のセミファイナルでDEEP☆KICK 57.5kg王者・宮崎就斗(TARGET)と対戦する笠原友希(シーザージム/SB日本フェザー級王者)。前回の開幕戦に続いて他団体の強豪と対戦する笠原はSB王者の強さを見せられるか。
なお、今大会は2月の『SHOOT BOXING 2021 act.1』と同じく、会場に来られないファンのために今大会の模様を「ローチケ LIVE STREAMING」にて有料配信することが決定した。シュートボクサーたちの熱い戦いをぜひご覧ください。下記ページよるご購入いただけます。※申込時にZAIKOアカウントの登録が必要となります。
https://l-tike.com/sports/mevent/?mid=572705
――まずは前回2月の栗秋祥梧戦を振り返っていただきたいと思います。攻撃力の高い相手でしたが、実際に手を合わせてどうでした?
「スピードがあって、一発で試合の流れをひっくり返せる選手なので、そこを警戒していたのですが、自分が思っていたよりも相手のプレッシャーを感じませんでしたし、フックなどをもらわないように自分だけが動いて攻撃を当てるという作戦通りにできたと思います。でも、試合映像を見返したら自分はもうちょい攻められたなと感じたので、そこは悔しかったですね」
――3Rに見せた裏投げでシュートポイントを奪いましたが、あれは狙っていたもの?
「特別に練習していたものではなく、たまにスパーリング中に確認する感覚でやったりするものなんですが、身体が勝手に動いてあの技が出ました」
――普段、反復練習することで勝手に身体が動いて出る技があると思いますが、そうではなかったと。あの大技を自然に出すというのは、さすが“天才”と関係者から評価されるだけのことはありますね。大会では、SBエースの海人選手が不在の中、笠原兄弟がダブルメインイベントに抜擢されましたが、試合前はプレッシャーはありました?
「兄がメインで自分は実質セミだったのでそんなにプレッシャーはなかったのですが、僕たち兄弟がイベントを任されていたことで負けられない、兄弟揃って勝たないといけないという気持ちは強くありました」
――そういう負けられないという強い気持ちがあることで、動きが硬くなったりと試合に悪影響を及ぼすことはなかったですか?
「試合に影響は全くなく、逆にいい緊張感で試合に臨めました」
――昨年7月の那須川天心戦では、今までに味わったことのない注目度があったり、周りからの期待感は大きいものがあったと思います。そういう経験を一度していることで気持ち的にも全然違いますか?
「そうですね。ああいう経験はなかなかないことですし、やはり実際に試合をさせてもらったことで、たとえ自分が弱気になったとしても、あれ以上のことない、一度あの経験しているから何も怖いものはないという自信にもつながったので、天心選手と試合をさせてもらって本当に良かったと思います」
――現在は試合に向けての調整具合はどうでしょうか。
「調整は順調に進んでいて後は体重をしっかり落とすだけなのでいい感じでいます。今回の相手に向けてしっかり対策はできていますし、試合前なので詳しくは言えないのですが、強化している部分はいくつかあります」
――対戦する宮崎選手にはどういう印象がありますか?
「自分がジュニア時代の頃からRISEのリングで活躍するだけでなく、シュートボクシングのリングにでも上がっていて経験値がある選手ですよね。最近他団体のベルトを獲られていて今が一番旬な選手ではないかなと思います」
――警戒しているものはありますか?
「パンチがうまいだけでなく、コンビ―ネーションが速いところを警戒しています」
――王者対決ということで団体の看板をかけた戦いになります。ワンマッチとはモチベーションの面で違ってきますか?
「そうですね。他団体のチャンピオンということでかなり燃えていて打撃でしっかり圧倒して勝ちたいと思います。前回の栗秋戦の時は自分が打撃戦でも上回っていた自信があるのですが、各媒体の記事をチェックしてみたら、シュートポイントを取ったから勝てたような印象を受ける内容でした。だから今回は、打撃をしっかりと見せて圧倒して、“笠原は強いな”と思ってもらえるような勝ち方をしたいと思います」
――前回のインタビューでは「もっと上のレベルでSBの強さを証明するために大舞台からも声がかかる選手を目指す」と言われてましたが、そこは変わらず目標に?
「やはり大舞台に出ないと自分だけじゃなく、SBを有名にしていけないので、大舞台に立ってしっかり結果を残すことで、僕のことを応援してくれている方々に恩返しをしたいと思います。いずれRIZINにも声を掛けてもらえるように次の試合では勝つだけじゃなくて、内容でも魅せていきたいと思います。僕だけじゃなく、シュートボクサーとして兄も一緒に出たら面白い兄弟がいると絶対に思ってもらえると思うのでぜひ出してもらいたいと思います」
――他団体の活躍といえば、昨年2月に勝利している魁斗選手が、その試合以降、RKS、ホーストカップで連勝する活躍ぶりを見せています。意識している部分はありますか?
「自分が戦った選手が他団体で活躍しているのを見ると、自分も負けてられないという気持ちが強くなります。魁斗選手に限らず、他の階級のシュートボクサーはRIZINやRISEにどんどん出ているので、自分もまた呼んでもらえるように結果を残したいと思います」
大会概要はこちら
https://shootboxing.org/fight/23749/