6.25 海人「ぺティに勘違いさせないようにしっかり倒し切る」
2023年6月25日(日)東京・後楽園ホールで開催されるシリーズ第三戦『SHOOT BOXING 2023 act.3』のメインイベント、SB世界スーパーウェルター級王座決定戦でサモ・ペティ(スロベニア)と対戦するS-cup世界トーナメント2018王者・海人(TEAM F.O.D)。
ぺティとは昨年8月にRISEのリングで対戦し勝利している海人は再戦でどのような戦いを見せるか。
――今回、サモ・ぺティ選手とスーパーウェルター級王座を懸けて再戦することが決まりました。
海人 世界のベルトなのでトーナメントを開催してもらいたかったし、もともと保持していたアンディ・サワーさんと試合をして手にしたい気持ちの方がもちろんあったんですけど、ただペティ選手とはキッチリ決着つけたかったという気持ちもあるので、世界戦というよりはペティ選手との再戦することにモチベーションが上がっています。
――海人選手から勝っている選手と再戦したいという言葉が出るのはなかなか珍しいですよね。ぺティ選手と再戦したい理由はなぜですか。
海人 去年の8月に試合して判定まで行ったし、周りの見てくれている人たちから「どっちが勝ったか負けたか分からないような試合だった」という声も多かったし、『THE MATCH』が終わってからvs世界の第一戦目ではっきりした決着を付けられず悔しかったんです。今回はっきり白黒つけたいなという気持ちです。
――前回8月の試合映像はその後振り返って見ましたか?
海人 見てないですね。今年2月の緑川創さんや3月のイ・ソンヒョン選手と再戦が続いてますが、試合を見返してなく、今回に関しても見返してないです。試合しても前回通りにはならないですし、相手どうこうというよりは自分のレベルアップをしたいので、そのための動画を見たりとかをしますけど、対戦相手に対しての対策というのは全くしないです。トレーナーとか見てくれていると思います。自分が圧倒的に勝つ準備をしていけば、何もない相手だと思っているので、しっかり勝てると思います。
――一度対戦してぺティ選手に関してはどういった印象がありますか。
海人 ペティ選手に関しては本当何もないです。正直失礼かもしれないですけど、パワーとかも感じなかったし、身体の強さとかも正直感じませんでした。自分のダメなところばかりが出た試合だったので、ペティ選手に関してはあんまり印象がないです。
――今回は差を見せつけて勝つ自信もありますか?
海人 そうですね。ちょっと舐められたことも言われたので、そこも含めてしっかり勘違いさせないようにしっかり倒し切ります。
――4月のシリーズ第二戦のリングに二人が上がった時に、ぺティ選手から「もう1回、僕がケガをさせてあげます」と挑発されたことですね?
海人 そうですね。勘違いしているんで、そこはしっかり分からせます。
――海人選手がここまでイライラしているのも珍しいですが、今までにない怒りがこみ上げてきました?
海人 あまり怒りの感情を試合に持ち込まないようにはしているのですが、ただ今回は完璧にムカついてしまっているので、怒りを全くなしにすることはできないと思います。
――どういった海人選手が見られそうですか。
海人 1Rで仕留めようと思っているので、1Rからアグレッシブな海人が見られるんじゃないかなと思います。今回タイトルマッチなので5Rありますけど、そこまでかけるつもりもないし、練習でも1Rからしっかり行ってます。
――ソンヒョン戦、緑川戦、“ブラックパンサー”ベイノア戦と、相手を圧倒するなど再戦にはめちゃくちゃ強いイメージがありますけど、今回もそういうイメージ通りの海人選手が見られるということですね?
海人 1Rからしっかり飛ばして、「もう二度とやりたくない」と思わせないと意味がありません。僕に負けてきた相手に2回目があると思われるのも嫌なので、しっかり決着つけます。
――前回のソンヒョン戦での左足のダメージはもう大丈夫なんですか?
海人 はい。もう治りました。2週間後ぐらいから練習はし始めてたので、気にならなくなったレベルで動き出していて、今はもう本当に何もなく蹴れるし、今までと何も変わらない感じです。
――山口裕人、侑馬の山口兄弟の道化倶楽部に出稽古に行かれているそうですね。ヘッドギアとレガースなしのガチスパーしている動画がバズってましたね。
海人 練習はしてたんですけど、前回のソンヒョン戦が終わってから怪我があったことでスパーリングがほとんどできていませんでした。僕の階級やレベルになるとスパーリング相手もなかなか見つからないので、そこで唯一嫌がらずに真っ向から勝負してくれるのは裕人君と侑馬君だけなので、そこはお願いしてやってもらってます。
――どのくらいの力加減でやられてるんですか?
海人 試合と同じく、裕人君も侑馬君もそうですけど、僕自身も本気でしっかり倒しに行くレベルでスパーリングをしてるので、どっちかというと試合より熱くなれる練習をしています。
――山口兄弟が心配です……。
海人 二人は「強い」と言ってくれはしますけど、どんだけ僕がやれてたとしてもあの2人は引かないというか、言い方は悪いのですが、僕を殺しに来てくれ、そういう練習相手はなかなかいないです。今までスパーしてきた方々はもう練習してくれなくなったりすることが多くなってきた中でも、そんなの無視して関係なくやってくれるのは山口兄弟だけなので、感謝しかないですね。
――SB世界タイトルを獲って次はどういったことを見据えてますか?
海人 僕はRISE、KNOCK OUTのベルトを持たせてもらってるし、今回はSBの世界のベルトも持つことになるので、そのベルトたちを世界一にするためには今回の一戦ではなく、これからの戦いに関わってくると思うので、そういう意味でも世界の選手と変わらず戦っていきたいなっていうのはあります。今回終わったら、7月でも8月でも9月でも、GLORYに乗り込む準備をしてるし、すぐにでもやらせてもらいたいです。今年中に絶対GLORYのベルトは獲らせてもらいたいと思ってるので、GLORYからオファーががあればすぐにやります!
――では、最後に試合を楽しみにしてるファンにメッセージをお願いします。
海人 前回見せられなかったレベルの差というのを今回はしっかり1Rから魅せて1R以内にしっかり仕留めきるので、皆さん楽しみにして期待してください。
<全対戦カード>
▼第10試合 SB世界スーパーウェルター級王座決定戦 70.0kg契約 エキスパートクラスルール 3分5R延長無制限R
海人(TEAM F.O.D/S-cup世界トーナメント2018王者、SB日本スーパーウェルター級1位)
vs
サモ・ペティ(スロベニア)
▼第9試合 58.0kg契約 エキスパートクラス特別ルール 3分3R延長無制限R
山田虎矢太(シーザージム/SB日本スーパーバンタム級王者)
vs
タンワレック・ルックサウン(タイ/ジットムアンノンスタジアム122P5位)
▼第8試合 58.0kg契約 エキスパートクラス特別ルール 3分3R延長無制限R
山田彪太朗(シーザージム/SB日本フェザー級王者)
vs
オートー・ムアンパープーン(タイ/ノーナクシンムエタイジム/元ラジャダムナンスタジアム認定バンタム級6位、元ムエサイアム認定タイ中部フライ級王者)
▼第7試合 SB日本バンタム級(-52.5kg契約) オープンフィンガーグローブマッチ エキスパートクラス特別ルール 3分3R延長無制限R
佐藤執斗(グラップリングシュートボクサーズ/SB日本バンタム級王者)
vs
サンチャイ・TEPPENGYM(タイ/TEPPEN GYM/元ラジャダムナンスタジアム認定ミニフライ級王者)
▼第6試合 -68.0kg契約 オープンフィンガーグローブマッチ エキスパートクラス特別ルール 3分3R延長無制限R
イモト・ボルケーノ(グラップリングシュートボクサーズ/SB日本スーパーライト級王者)
vs
芦田崇宏(BRAVE/第8代DEEPフェザー級王者)
▼第5試合 -63.0kg契約 オープンフィンガーグローブマッチ エキスパートクラス特別ルール 3分3R延長無制限R
基山幹太(BELLWOOD FIGHT TEAM/SB日本ライト級2位)
vs
伊藤空也(BRAVE/元GRACHANバンタム級王者)
▼第4試合 63.0kg契約 オープンフィンガーグローブマッチ エキスパートクラス特別ルール 3分3R延長無制限R
奥田啓介(ANIMAL☆PLANET/BLUE DOG GYM)
vs
銀・グラップリングシュートボクサーズジム(GSB大須MACS)
▼第3試合 46.0kg契約 エキスパートクラス特別ルール 3分3R延長無制限R
MISAKI(TEAM FOREST/SB日本女子アトム級王者)
vs
ホンヨック・パッサノンジム(タイ)
▼第2試合 -68.0kg契約 エキスパートクラス特別ルール 3分3R延長無制限R
村田義光(シーザージム/SB日本ウェルター級1位)
vs
青谷秋未(正道会館健明館/S-BATTLEミドル級王者)
▼第1試合 60.0kg契約 エキスパートクラス特別ルール 3分3R延長無制限R
手塚翔太(Sublime guys・GONG-GYM坂戸/SB日本スーパーフェザー級1位)
vs
土井涼雅(GSB多治見)
▼オープニングファイト第2試合 54.0kg契約 エキスパートクラス特別ルール 3分3R延長2R
小林大樹(龍生塾)
vs
風太(岡山ジム)
▼オープニングファイト第1試合 57.0kg契約 フレッシュマンクラスルール 3分3R延長2R
魅乃麒(ROAD GYM TEAM CRAZY DOG’s)
vs
石井拓也(TEAM FOREST)