シュートボクシング

11.14 佐藤執斗「今回も蹴り技でKOして盛り上げる」

2023年11月14日(火)東京・後楽園ホールにて開催されるシリーズ最終戦『SHOOT BOXING2023シリーズFinal -Start towards 40th anniversary-』の第3試合のオープンフィンガーグローブ(以下OFG)マッチでRISEスーパーフライ級5位・翼(TARGET)と対戦するSB日本バンタム級王者・佐藤執斗(グラップリングシュートボクサーズ名古屋)。翼とは昨年12月に対戦して1Rに3度ダウンを奪う圧勝劇を見せているが、佐藤は「
たまたま勝った」という。現在5連続KO勝ちと絶好調の佐藤は次に見せたいこととは!?

――試合が近づいてますが、調整はいかがですか?
佐藤 いつも5~6kgぐらい落とすのですが、11月12日に自分のジム、グラップリングシュートボクサーズ主催のアマチュアイベント『ストライキングチャレンジ』があり、審判やレフェリーを担当するので早めから減量していて、今はほぼ体重も落ち切って問題ないです。

――試合が近いのに大変ですね。強制ですか? それともそれぐらい今度の相手は余裕ということなんですか?
佐藤 強制ではなく、自分ができると思ってお仕事を受けました。余裕とかではなく、いつも僕はこんな感じなんです。

――次の相手は昨年12月にSBとRISEの合同興行で対戦し、1RTKO勝ちしている翼選手との再戦になりました。
佐藤 前回はたまたま勝った感じでした。今回は上手くいかないだろうなと思いますし、一回勝ってることで負けられないプレッシャーがあります。

――一発KOだったらたまたま勝ったという言葉になるかもしれないですけど、3回ダウン取った上でのTKO勝ちなので、それはたまたまになるんですか?
佐藤 なんか自分ではそう思います(笑)。

――かなり謙虚ですね?
佐藤 確かに他人よりは謙虚かもしれないですね。(笑)。いつでも1RKO勝ちの時はいつもたまたま勝ったと思っています。前回9月の松岡宏宜戦でもたまたま左ハイキックを振ったら当たって倒れたんです。意識して倒そうとして出した技ではなく、気づいたら相手が倒れていたみたいな感じなので、あんまり自信には繋がってないですね。

――自信に繋がってないから、すぐに練習再開したり?
佐藤 そうですよね。基本、ずっとジムにいるんで練習しないことはあんまりないですね。試合の翌日には、会員さんとスパーリングも再開していました。

――現在5連続KO勝ちですが、好調の秘訣は何でしょう?
佐藤 それもたまたまです(笑)。勝つ時もあれば、負ける時もあるという変わった考え方をしているので、今回の連勝もたまたまです。

――2022年2月の植山征紀戦で負けて以降、4戦して1つのノーコンテストを挟んで3連敗していた時期と今では何が違うと思いますか?
佐藤 とりあえず負けるまではずっとこのスタイルでいって、負けたらまた試行錯誤してという感じで続けていたところ、ここ最近は自分の戦いを確立できるようになったと思います。今までは蹴りばかりのスタイルだったんですけど、坪井代表にしっかりパンチを教えてもらったらパンチもだいぶ自信がついたというか、しっかり打てるようになり、そこからパンチで倒せるようになりました。あとは、得意な蹴りを混ぜるというスタイルを最近確立しました。

――いつぐらいからパンチを強化するように?
佐藤 昨年9月の山田虎矢太戦の前ぐらいです。その試合でも結構パンチに自信を持っていったんですけど、虎矢太選手はやはり強いのであんまり通用しなくて負けたのですが、その後も継続して強化していたところ、結果が出ているので良くなっているかなと思います。

――結構30戦以上やってきた中で、パンチを強化しようというのは結構遅い方かと思うんですけど……。
佐藤 そうですよね(笑)。本当に自分でも思います。周りの選手はよく出稽古に行ったりしていますが、僕は出稽古を一切しないし、坪井代表とマンツーマンで練習してパンチを強化してきました。

――今回の試合の話に戻しますと、前回戦って短い時間でしたが、翼選手にはどういう印象がありますか?
佐藤 レスリングをやっていた選手なので、向き合った時に身体はデカかったですね。次もSBルールなので絶対に組みにくるので、そこがキーポイントになるかなと思います。

――前回は翼選手が組み付いて一回投げようとした場面がありましたが、組んだ時に他のキックボクサーとは違いましたか?
佐藤 僕は色んな人とやってるんで、あれぐらいだったら許容範囲です。特に投げられる心配もないと思いますけど、今年6月にはサンチャイ・TEPPENGYM選手に投げられているんで、気を付けなきゃいけないなと思っています。僕はHIROYUKI選手、虎矢太選手にもバックドロップを食らってるのでやばいですね。でも、一方的に倒すというよりは苦戦してから、倒し返して勝つ方が自分の中でもテンションは上がるし、見せ物としてはいいかなと思います。

――佐藤選手はどの試合でも投げ技と立ち関節を駆使した戦い方をすることで、シーザー武志会長は佐藤選手のことをSBを体現する選手として評価されています。今回はどういう技を出したいですか?
佐藤 僕は蹴りで倒せる選手なので、パンチで散らして蹴りで倒すのが理想ですね。その中で投げ技ができたらと思います。

――佐藤選手はトリッキーな動きだけでなく、蹴りを重視した戦いになると相当スタミナを使いますよね。
佐藤 階段ダッシュとか坂道を結構しっかりやってスタミナは問題ないんですけど、やっぱり試合になると疲れますね(苦笑)。でもOFGだと、いつもより力を抜いた戦いができて、スタミナの消費は自分的には少ないです。僕の場合、グローブだと力んでしまうことでいつも肩に力が入り、疲れちゃったりするんですけど、OFGには慣れていることでずっと脱力できています。

――OFGに慣れているというのは普段の練習から使っていたんですか?
佐藤 小学生の頃から練習でOFGを付けて練習していて、MMAもやっていたので慣れています。逆に今はわざわざ練習でOFGを付けた練習はしてないです。パンチを強化するために、しっかりパンチを打つにはグローブで練習した方がいいなと思って、今回もOFGを付けた練習は2回だけです。なので、次の試合前にOFGをはめる時が楽しみでワクワクしています。

――ここで勝って次に何か見据えているものはありますか?
佐藤 僕は昔からOFGでの戦いや投げ技や絞め技など何でもできる選手を目指しています。最近だと、KNOCK OUTチャンピオンの鈴木千裕選手がRIZINでベルトを獲って二刀流で成功しているので、自分もどんなルールでも戦える強いやつになりたいですね。もちろん機会があれば、他団体に乗り込んで挑戦したいと思います。

――ご自身的にはMMA挑戦もありますか?
佐藤 今は立ち技で調子いいので、とりあえずはこっちでもっと強いやつとやりたいですね。結構自分の階級は盛り上がっていて、RISEでスーパーフライ級トーナメントが開催され、そこには今までに対戦しているHIROYUKI選手、政所仁選手が出ているのでそういう選手と交われたらいいですね。まずは次の翼戦に集中します。今回も蹴り技でKOして盛り上げます!

▼第3試合 53.0kg契約 オープンフィンガーグローブマッチ エキスパートクラス特別ルール 3分3R延長無制限R
佐藤執斗(グラップリングシュートボクサーズ名古屋/SB日本バンタム級王者)
vs
翼(TARGET/RISEスーパーフライ級5位)

大会概要はこちら
https://shootboxing.org/fight/28442/


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