シュートボクシング

6.15 山田虎矢太「初めて負けたことで自分に足りなかったことを気付けた。森岡選手にはOFGで挑んできたことを後悔させる」

2024年6月15日(土)東京・後楽園ホールで開催される『SHOOT BOXING 2024 act.3』でスック・ワンキントーン・スーパーバンタム級王者・森岡悠樹(北流会君津ジム)とオープンフィンガーグローブマッチで対戦するSB日本スーパーバンタム級王者・山田虎矢太(シーザージム)。前回3月のキャリア初敗北から3カ月、山田ツインズの弟は再起戦、そして初のOFGマッチに向けて燃えている。

――3月の前戦では大森隆之介選手に1RKO負けで14戦目にして初敗北でした。

虎矢太 ショックは大きかったですね。でも格闘家としてどうかと思うのですが、1Rすぐにやられちゃったので自分の本来の強さを発揮できないまま終わったのでそこまで自分に幻滅したという感情はなかったです。もし判定で負けていたらもっと悔しかったのですが、ちゃんと自分の力を出せていれば勝てるんじゃないかという希望を抱きながら毎日を過ごしました。

――1Rから凄く動きが硬かったように見えました。

虎矢太 RISEのビッグマッチだったというのもありますし、アップしている時に鈴木真彦選手、原口健飛選手などもその場にいてアップから気合いが入ってしまいました(苦笑)。普段はもっとリラックスしながらミットを打つところを『俺のパンチを見てみろ!』という感じで一発一発渾身の力を入れながら打っていたのが裏目に出てしまいました……。リングに上がる前までは調子が良かったのですが、入場する前から少しずつ硬くなってしまい。 試合が始まってからは集中し切れていなかったです。気合いが入りすぎて空回りすぎているのを試合中に感じましたね。

――2022年12月のシュートボクシングとRISEの合同興行『RISE WORLD SERIES / SHOOTBOXING-KINGS 2022』もビッグマッチで有井渚海選手に2RKO勝ちしましたが、あの時とは状況が違っていたのですか?

虎矢太 あの時は有井選手の方が下馬評は高く、今は僕がSBのチャンピオンになるなど立場があの時とは違っていますし、それまでは勝つことだけに集中していたのですが、今は格の差、レベルの差を見せないといけないという気持ちがあったことも良くなかったのかなと。今まで通り戦えば良かったです。

――もう一回やれば勝てる大森選手に自信はありますか。

虎矢太 そうですね。楽な試合内容にはならないと思いますが、大森選手ともう一度やれば勝つ自信はあります。

――勝った試合よりも負けた試合の方が得られるものは大きいと言われてますが、負けて得られたことはありますか。

虎矢太 今まで勝ち続けていたことで気付かなかったことが多く、負けたことで自分に足りなかったことを気付けました。あとは、負けてもたくさんの方がメッセージをくれて、ファンの方の温かさ、大切さを感じたので、それを経験できたことは非常に良かったと思います。

――お兄さんの彪太朗選手のありがたさも感じました?

虎矢太 そうですね(苦笑)。最近、彪太朗とスパーをやったり試合を見てると、自分ができない技術や戦い方を彪太朗がやっているのを見て、『彪太朗って強ぇえな!』って感じるようになりました。ずっと自分の方が絶対に強いと思っていたのですが、今は彪太朗の意見も素直に聞き入れないといけないと感じています。本当に自分を見つめ直すいいきっかけになった試合でした。彪太朗のことを尊敬しつつ、まだ俺の方が上だろうという気持ちも持ちつつ、今はいい感じでやれています。

――今回再起戦として、KNOCK OUTからの刺客、森岡選手が用意されました。もともと知っていた選手ですか?

虎矢太 名前は知っていたのですが、スック・ワンキントーンやKNOCK OUTでムエタイ寄りの試合に出場されている選手だったので、試合はあまり見たことがなかったです。今回は初めて試合映像を見て、強い選手だなと。試合映像を見る限りでは身長が高いイメージがあり、その身長を活かした下に撃ち落とすパンチが強いので警戒したいと思います。KNOCK OUTではチャンピオンではないですけど、スック・ワンキントーンではチャンピオンで、前回ONEで勝利して結果を残しているので一切油断はしていません。モチベーションは高い状態で練習できています。たまたまですが、前回の大森選手と同じぐらいの身長なので、大森選手と対戦しているイメージで見ていただけると、自分の成長した姿が明確に分かる試合になると思います。

――森岡選手の提案で急遽オープンフィンガーグローブマッチに決定しました。

虎矢太 会見で言われて急な展開でしたし再起戦なので、正直、マジか!? と思ったんですけど、自分はパンチに自信がありKO率も高いのに、逆にOFGマッチを持ちかけたというのは自分のパンチを舐めているのかなと。OFGをはめることで、パンチの回転率が速くなり、相手に伝わるダメージはデカいと思うので、僕に対してOFGマッチで話を持ちかけてきたことを後悔させる試合にしたいですね。

――山田選手の得意なボディブローを森岡選手がもらったらどうなりますか。

虎矢太 アバラ骨を何本か折ってしまうかもしれないので、そのまま病院に直行することになると思います。彪太朗以上のボディブローを見せて、見ているお客さんが目を背けたくなるような怖いボディブローをぶち込んでやりますよ。

――OFGだけに投げ技や立ち関節はやりやすそうですか?

虎矢太 相手の腰とかに手をかけやすいので、OFGになることでSBだからこそ見せられる技は出しやすいと思います。

――今、KNOCK OUTとの対抗戦が盛り上がっている中、6月のKNOCK OUTでは彪太朗選手が龍聖選手が対戦することが決定しました。

虎矢太 自分の団体にプライドを持って一番だと思うことは良いことだと思いますが、龍聖選手の発言を見ていると、SBチャンピオンの彪太朗を下に見ているので正直、ムカついてます。KNOCK OUTとはレベルが違うというのを、僕と彪太朗で証明したいと思います。6月は山田ツインズ祭りになるので期待してください」

――森岡選手にメッセージはありますか。

虎矢太 森岡選手は強いことは今回映像を見て分かりました。前回ONEで試合をしたばかりにも関わらず、今回はSBの舞台に上がってくれることは感謝しています。僕はSBのチャンピオンとしてホームリングで負けるわけにはいかないので、森岡選手にはOFGで挑んでくることに対して後悔するような結果になると思います。森岡選手には申し訳ないのですが、しっかりリングに倒れてもらいたいと思います。

▼56.5kg契約 オープンフィンガーグローブマッチ エキスパートクラスルール 3分3R延長無制限R
山田虎矢太(シーザージム/SB日本スーパーバンタム級王者)
vs
森岡悠樹(北流会君津ジム/スック・ワンキントーン・スーパーバンタム級王者)


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