4.12 佐野佑馬「シュートボクサーからシュートポイントを奪うところを楽しみに」

2025年4月12日(土)東京・後楽園ホールで開催される『SHOOT BOXING 2025 act.2』でSB日本スーパーバンタム級1位・笠原直希(シーザージム)とヒジありで対戦するWKBA日本バンタム級&WMC JAPANスーパーバンタム級王者・佐野佑馬(創心會)。SB初参戦でどういうインパクトを残すか。
――お父さんがやられている道場、創心會の代表ということで、佐野選手は必然的な流れで格闘技をやるようになったんですか?
佐野 そうですね。兄の貴信(元RISEバンタム級5位、元RISEフェザー級6位)、下の妹と一緒に、僕は5歳から格闘技をやっています。小さい頃はそこまで強くはなかったのですが、父のスパルタ指導でしごかれ、中学3年の時に兄がアマチュアでタイトルを取っていることに刺激を受けてから自分も少しずつ勝てるようになりました。KAMINARIMON全日本大会で優勝経験があり、100戦ぐらいは経験していると思います。
――一般的に兄弟では弟の方がセンスがあると言われていますが、ご自身もそうでしたか?
佐野 そうですね。兄は結構練習するタイプなんですけど、僕はそこまで練習しなくても周りからは「才能があるね」とは言われてました(笑)。
――今回、SB初参戦が決まりましたが、心境はどうでしょう。
佐野 初めてのSBのリングで、投げ技、立ち関節技が認められるということで不安ですが、楽しみでもありワクワクしています。今までSBさんのリングには、機会があれば出たいと思っていたところでした。
――SBルールでは投げ技、立ち関節技が認められていますが、練習ではどういう対策を?
佐野 首相撲の練習は結構多めに取り入れています。僕はムエタイ系での試合が多いので、SBのルールでも首相撲のテクニックをうまく出せればいいかなと思っています。相手の動画を見た感じだと、首相撲はあまり巧そうではなかったので、首相撲の展開でもいけるかなと。僕の方がヒジありルールの経験は豊富なので、ヒジのテクニックでも上回っていきたいと思います。あと、中学の時に柔道部だったのですが、SB参戦が決まってから中学校の頃の柔道のコーチに連絡して週一で投げる練習もしてきました。久しぶりにやって手応えはだいぶ掴めたと思います。シュートボクサーからシュートポイントを奪うところを楽しみにしてください。
――まさかの投げ技予告が出るとは。対戦相手の笠原選手にはどういう印象がありますか。
佐野 相手は18歳と若くて勢いがある選手だなと思いました。僕は今28歳なので、歳の差は10なんですよね(苦笑)。動画を見たところ、前に出てきて打ち合ってくるタイプだなと。警戒するような攻撃は特になく、若いだけに上にのし上がっていこうというのを感じられたので相手の勢い、ペースに飲まれないようにしようと思いました。僕はもう数年で30になるので、まだ10代の若造に負けるわけにはいきません。
――佐野選手は顔が若いだけに、10代に見られることはないですか?
佐野 よく若く見られます(笑)。実際の年齢を言うと、かなり驚かれますね。
――最後はどういうフィニッシュを考えていますか。
佐野 得意な左ミドルを蹴っていき、そこでどういう試合の流れになるかによって考えながらフィニッシュを考えていこうと思います。
――今大会から魂が増えるような最高試合(ベストバウト)をした選手に“ベストアート賞”として100万円がSB協会より贈呈されることも決定しました。そこは意識しますか?
佐野 そうなんですか!? それを聞いてさらにやる気が出てきましたし、一番盛り上げる自信もあります(笑)。シュートポイントを奪った上でヒジで斬ります!
――試合が楽しみになってきました。今後の目標としてはどういうことを考えていますか?
佐野 特に考えていることはなく、子供がいるので家族といる時間を増やしていきたいと思うようになり30歳までには引退しようと考えていて、それまでの一戦一戦を大切にしていこうと考えています。なので、今回のSBの一戦も落とせません。初めてのSBでの試合で精一杯盛り上げた上で勝ちます。
▼第9試合 55.0kg契約 エキスパートクラスルール3分3R延長無制限R ※ヒジあり
笠原直希(シーザージム/SB日本スーパーバンタム級1位)
vs
佐野佑馬(創心會/初代WKBA日本バンタム級王者、第5代WMC JAPANスーパーバンタム級王者)
