8.22 王者たちの挑戦、タイトル戦線の活性化、そして新たな取り組み。SBの新章を加速させる夏の後楽園決戦

2026年8月22日(土)東京・後楽園ホールで開催される『SHOOT BOXING 2026 act.4』に向けた[特別コラム]を公開いたします。
“新章開幕”をテーマに幕を開けた今年のシュートボクシング(SB)も後半戦に突入。開幕戦となった2月の後楽園大会では笠原三兄弟(弘希・友希・直希)、4月の後楽園大会では山田ツインズ(彪太朗・虎矢太)が揃い踏みし、6月大会では3大タイトルマッチ(笠原弘希vsイモト・ボルケーノ、都木航佑vs風間大輝、佐藤執斗vs片山魁)が実現し、前売りチケットが完全ソールドアウトの大会となった。
下半期のスタートとなる今大会のダブルメインイベントにはSB日本フェザー級王者・山田彪太朗とSB日本スーパーフェザー級王者・笠原友希が登場。彪太朗はファーモンコン、友希がロムイーサンとムエタイ戦士を迎え撃つカードとなった。
これまでvsムエタイは6戦6勝と無敗を誇る彪太朗だが、ここ3戦はいずれも判定勝利に終わっており、ムエタイ戦士をKO出来るかどうかの壁に直面している。この壁を乗り越えるべく、彪太朗はムエタイ戦士が得意とする蹴りや首相撲の攻防でも勝負する新スタイルの投入を予告。まさに“シュートボクサーはどんなルールでも強い”を体現し、ファーモンコン撃破に挑む。
2月の開幕戦でタリソン“Crazy Cyclone”フェレイラをヒザ蹴りで沈めてメインイベンターの重責を果たした友希だったが、5月に参戦したキックボクシングフェス.2「GOAT」では元K-1王者・軍司泰斗に惜敗し、今回が再起の一戦となる。対戦相手のロムイーサンはKNOCK OUT2階級王者の久井大夢に2戦2勝、龍聖や重森陽太らとも対戦している実力者で、強靭な肉体から繰り出すパワフルな攻撃と頑丈さが特徴的。ずばり友希にとっては厄介な相手だ。
しかしこういった厳しい相手を乗り越えてこそ、本人が掲げるSB、そして立ち技格闘技をけん引する存在に近づくことが出来る。ロムイーサン戦は友希のSB王者としての資質と底力が問われる戦いだ。
今大会ではベルトがかかった試合こそ組まれなかったが、今後のタイトル戦線につなが戦いが始まる。2024年末からMMAに挑戦している奥山貴大がMMAに専念するため、保持していたSB日本ウェルター級王座を返上。空位になった王座を狙う4戦主による試合=イモト・ボルケーノvs高橋幸光と竜也vs庄司啓馬が組まれた。
イモトは前回6月大会で笠原弘希に敗れてSB日本スーパーライト級王座から陥落となったものの、階級を上げての再出発で2階級制覇を目論む。対する高橋は飯伏幸太率いる飯伏プロレス研究所に所属するプロレス&キックの二刀流ファイターで、2025年8月以来のSB参戦で空位のウェルター級王座を狙う。高橋は飯伏との公開練習でプロレス技をミックスした飯伏流の破天荒なSB特訓を披露。OFGマッチの経験豊富なイモトvsトリッキーな技を得意にする高橋、ルールの自由度と幅の広さがあるSBならではの予測不能な一戦となった。
2024年10月以降はスーパーウェルター級での試合が続いていた竜也が本来のウェルター級に戻して凱旋。3月に行われたウェルター級契約の試合ではスーパーウェルター級にチャレンジした経験を活かしてKO勝利しており、文字通り一回り成長した姿で戻ってくる。
対する庄司はTEAM TEPPENからSBに定期参戦し、6月大会ではSBの象徴でもあるロングスパッツ着用で蓮實光に判定勝利し、本格的にシュートボクサーとしてベルトを目指す第一歩を歩み出した。竜也と庄司は共に小細工なしのぶつかり合いを身上とする2人だけに、イモトvs高橋とは違う真っ向勝負の戦いが見られそうだ。
そして今大会からSBの新たな取り組みとしてセミプロマッチがスタートする。これはオープニングファイトの枠でアマチュアで優秀な成績を残す中学生以下の選手たちによる試合を組むというもの。既存のアマチュア大会や新人戦とは違う形でSBの若い才能たちを育成し、スポットライトを当てるプロジェクトだ。
アマチュアと言っても川原さくらと菅谷陸眞は共に100戦近い戦績を誇り、数々の大会で優勝歴を持つアマチュアエリート。プロ顔負けのハイレベルな試合が繰り広げられるに違いない。他にも今大会では3選手のプロデビュー戦が組まれており、着実に新世代のシュートボクサーたちが育っていることが分かる。
王者たちの更なる高みを目指す挑戦、タイトル戦線の活性化、そして選手育成を目的にした新たな取り組み。SBの新章を加速させるカードが並んだ夏の後楽園決戦だ。























