シュートボクシング
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10.24 山田虎矢太「小柄な僕が大きい相手をぶっ倒すところをぜひ楽しみにしてほしい」

 2026年10月24日(土)東京・後楽園ホールにて開催される『SHOOT BOXING 2026 act.5』でジョムユン・シンハーアーチャーと対戦するSB日本フェザー級3位・山田虎矢太(シーザージム)。スーパーボン推薦選手で180㎝の長身から繰り出されるヒザ蹴りを武器とする強敵を虎矢太はどう攻略するか。

――前戦となった4月のペク・ソンボム戦は1ラウンドTKO勝ちでした。

虎矢太 当初は昨年2月に負けている川上叶選手と対戦する予定で、リベンジすることを目標にして練習に取り組んでいたんですけど、韓国人選手に対戦相手が変わったので残念な気持ちもありました。ただ、自分自身は昨年11月のS-cup世界トーナメント準決勝で負けてからの再起戦ということで非常に気合が入っていましたし、練習もすごく集中して取り組めていて。減量もうまくいって試合に挑んだところ、1ラウンドにちょっと一発いいのをもらったんですけど、いい攻防の中で最後にボディブローで仕留めることができました。試合で怪我をしたのは残念でしたけど、個人的にはいい倒し方ができたなと思ってます。

――あの試合で怪我したんですか?

虎矢太 そうなんです。相手が倒れる前の右ストレートがちょうどおでこに当たってしまい、それで拳の中手骨を完全に骨折しちゃいました。痛かったんですけど、すぐに相手はボディで倒れてくれたので右手を使う展開にならなくて良かったなと思います。

――それで試合間隔が半年空いたんですね。ソンボム戦では、川上戦で出したかった技を試したりもしました?

虎矢太 ありました。川上選手と一度対戦して反省したところもありましたし、その後に彪太朗が川上選手と試合してうまく相手の良さを消していたので、そういうところを参考にしながら練習に取り組んでいました。見せたい技や試したい攻防も色々やれましたね。

――その大会では彪太朗選手は魁斗選手に3ラウンドKO勝ちでしたけど、お互いに意識する部分はありました?

虎矢太 僕としては、前回のソンボム戦は早いラウンドでKOしなきゃいけない試合だと思っていて、無事に1ラウンドで仕留められたのは一安心でした。彪太朗に関しては、相手の魁斗選手がテクニックもディフェンスも上手な選手なので、3ラウンドフルに使って徐々に削って判定で勝つか、もしくは3ラウンド終盤で倒して勝つというイメージでした。だからイメージ通りの勝ち方をしてくれたなと。僕は魁斗選手から1ラウンドKO勝ちしたことで、次に彪太朗が対戦するときはより警戒して来るので、倒し切るのは難しくなるのかなと思っていたんです。でも彪太朗も倒すことができたので、山田ツインズ揃ってパワーが付いてきているのかなと感じます。

――拳を負傷してから、その間の練習はどういったメニューだったんですか。

虎矢太 最初はギプスをしている状態だったので汗をかくことができず、ジムに行っても軽く筋トレしやシャドーをするくらいでした。ギプスが外れてからは汗をかけるようになったものの、まだ右パンチが打てない状態だったので、左のパンチと蹴りをメインにして練習していました。

――怪我の功名で新しい武器が増えたことはありますか。

虎矢太 ありましたね。右がギプスで使えなかった時の食事では、あえてスプーンを使わずに左手で箸を使ったり、左手で文字を書いたりと重点的に使っていました。練習でもサウスポーになってパンチを打ったりしたことで、左の使い方が上手になりましたね。次の試合ではそういったところも見てほしいなと思います。ただ、次の相手は身長が高くオーソドックスなので、もしかしたら今まで通りオーソドックスのまま行くかもしれないですけど(笑)。

――今回の相手はスーパーボン選手の推薦選手ということですが、どういう印象がありますか。

虎矢太 第一印象はやはり身長が180cmあるだけに「デカいな」と。僕は今までも大きい相手とやってきましたけど、あそこまで大きい相手は未経験なので、そこはすごく怖い印象です。あと、あのONEで現チャンピオンのスーパーボン選手が推薦する選手なので警戒はしています。

――攻撃面で警戒するものはありますか?

虎矢太 試合映像を見ると、長身から繰り出されるテンカオをたくさん打っていたので厄介だなと。自分は意外と身長の高い選手が得意ではないので、ヒザ蹴りや遠い距離からのパンチは警戒すべき攻撃ですね。

――何か長身対策は考えていますか。

虎矢太 自分の周りに同じ階級で180cmの選手がなかなかいないのでスパーリングの相手が見つからないのですが、キヨ君(=村田聖明)とスパーしたり。長谷川平蔵君が180cmあってオーソドックスなんですけど、最近仕事が忙しいみたいで練習に来てないのですが、これからスパーをお願いしようと思っています。今、彪太朗は前回の試合で左足の指を骨折しているのですが、一緒に対策に付き合ってくれていい調整ができているので、もしかしたら結構早い段階で試合が終わるかもしれないです。

――すでに手応えを掴んだんですね?

虎矢太 そうですね。もう結構、明確に倒すパンチは定まっていますし、ヒザ蹴りの攻略法もだいぶ固まってきています。兄は前回もいい試合をして会場を盛り上げたので、自分がそれ以上の盛り上がりを見せて『山田ツインズはどちらかというと虎矢太の方がすごいな』と思われるような試合をしたいですね。

――8月の後楽園大会のメインでファーモンコン・ジョウクリニックをKOした彪太朗選手のリング上でのマイケル・ジャクソン風ダンス映像がバズってましたけど、虎矢太選手も何かパフォーマンスを考えてますか?

虎矢太 彪太朗は入場の時からダンスしたり、試合が終わった後もダンスをするんですけど、僕はそういうタイプじゃないんです(苦笑)。KO勝ちしたらコーナーに登って思いっきり叫んだりするのはテンションがハイになった時の行為なんですけど、彪太朗みたいに試合が終わってダンスをするのって割と冷静じゃないですか(笑)。ちゃんと振りを覚えて、それをそのままやっているわけですし。僕はそういうのはできないんですけど、彪太朗があれをやっちゃうことによって『山田ツインズは試合が終わったら何かしてくれる』みたいな期待感を持たせているかもしれないので、何か考えてはおきます(笑)。

――では、そこでシュートボクシングYouTubeチャンネルでコラボしたお笑いタレント・三又又三さんから伝授された芸が初披露されるわけですね。

虎矢太 確かに三又又三さんから教わったギャグを披露するならここだなと思ったんですけど、ちょうど先日、僕の職場の先輩が三又又三さんとイベントでお会いしたらしいんです。その時に「この前、山田ツインズとコラボしてましたよね」と話しかけたら、山田ツインズ?みたいな雰囲気だったらしいんですよ(苦笑)。それを聞いて『あれだけ1時間もロケしたのに覚えてないんかい!』って。何するかはその時の気分次第で決めようかなと思います(笑)。

――ちなみに相手のセコンドに付くためにスーパーボン選手が来日するとのことですが、そこは意識しますか?

虎矢太 スーパーボン選手は世界のスーパーチャンピオンなので、その選手に僕の試合を見てもらえるのは嬉しいですし、いい勝ち方をして僕の名前も覚えてもらおうと思います。今後、世界で活躍するに当たって何かきっかけになるかもしれないですからね。自分としてはスーパーボン選手がセコンドにいることを意識して戦いたいと思います。

――相手側に偉大な選手が付くと萎縮してしまう選手もいますけど、そうではないんですね。

虎矢太 僕はもうチャンスとしか捉えていないので、しっかり倒してインパクトを残そうと思います。

――記者会見では今までに負けている相手にリベンジすることを目標に掲げていましたが、ここで勝ってリベンジロードを突き進みますか?

虎矢太 大森隆之介選手も川上叶選手も安本晴翔選手にリベンジしなければならないので、皆んなが避けて通れないぐらい自分がちゃんと上り詰めたいと思います。

――大森選手は虎矢太選手に初黒星を付けた相手ということで、特別な想いがありますか?

虎矢太 特別な思いはないです。ただ、プロデビューから13連勝して、そのままSBの日本タイトルを獲って……正直奢りがあったので、自分をイチから見つめ直すきっかけとなったいい意味でも悪い意味でも分岐点の一つだとは思っています。
今やったら全く違う結果になると思います。

――その先には川上選手にもリベンジを考えているわけですね。

虎矢太 そうですね。本当だったら4月の後楽園大会で川上選手にやり返せると思ったんですけど、それが消滅したので、近い将来やる時が必ず来ると思っています。今まで僕が負けた試合は3試合あり、そのうちの2試合は1ラウンドでやられています。3ラウンド通してポイント差で負けたのは川上選手だけだったので、自分の苦手なタイプなんだなと。あれから川上選手も成長していると思うので、やり返すために自分も倍速で成長したいですね。今回約半年ぶりの試合なんですけど、心身ともにレベルアップしているので、小柄な僕が大きい相手をぶっ倒すところをぜひ楽しみにしてほしいですね。


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