SHOOT BOXING 25TH ANNIVERSARY SERIES開幕戦 『維新-ISHIN-其の壱』
2010年2月13日(土)後楽園ホール
第10試合
エキスパートクラスルール 3分5R無制限延長R
梅野 孝明
vs
ディーン・エグゼレブ
KO 2R1:43
宍戸のセミ降格志願によってメインを務めることとなった梅野が入場してくると、超満員の客席からは大きな声援が上がる。ベルトを巻きガウンを着込んだ姿は、メインイベンターの風格たっぷりだ。1R、いきなり組んできたエグゼレブを梅野は首投げに取り、早くもシュートポイント1を奪取。なおも組んでくるエグゼレブ。ロープ際のエグゼレブに梅野がフックを叩き込もうとしたところ、エグゼレブの右ミドルがヒット! さらにエグゼレブの右フックで、梅野は腰を落としかける。それでも梅野はエグゼレブをロープ際に追い込むと、豪腕フックを連発。コーナー際で組んでもみ合うとまたも首投げに取り、シュートポイント1を奪ったところでゴング。2R、しきりに組んでこようとするエグゼレブに手を焼きかけた梅野だったが、またもロープ際で右フックを炸裂させ、アッパーから組むと首投げでシュートポイント1。アッパーを空振りした後、カウンターの右フックでエグゼレブがダウン! そのままレフェリーが試合をストップし、梅野がまたもKOの激勝でデビュー以来無傷の連勝記録を12に伸ばした。
第9試合
エキスパートクラスルール 3分5R無制限延長R
宍戸 大樹
vs
グレッグ・フォーリー
KO 5R1:24
1R、フットワークを使いながらロー、ミドルを出す宍戸。フォーリーは遠間からアッパーを突き上げると、組んでヒザ。宍戸は右ローからおディ。フォーリーはボディを返すと前進してパンチ、さらに首投げを狙う。2分過ぎにもストレート、ボディを交えて押していき、宍戸をロープに詰める。終盤、宍戸は左ミドル、バックブロー、さらに首投げでシュートポイント1を奪取。2R、フォーリーは右ロー、右ミドルからいきなり突進、ラッシュをかける。これをしのいだ宍戸はフォーリーをロープ際に詰めるが、フォーリーはバックへ。宍戸はアームロックを狙うが、ブレイク。攻め疲れたかロープを背負うフォーリーに、宍戸は前蹴り。だがフォーリーもアッパーを返してくる。2分過ぎにはかんぬきからの投げを狙った宍戸だが、これは失敗。終盤、フォーリーがバックに回ったためまたアームロックを狙った宍戸だったが、逆にスリーパー風に捕らえたフォーリーは投げで脱出。フォーリーはさらに投げを狙うも、失敗。3R、フォーリーはロープを背負いながらも左ミドルハイ。さらに組み付き、持ち上げての投げを狙おうとする。宍戸は左フックをヒットさせ、左ミドル、バックブローとたたみ込むが、フォーリーは投げ狙いで脱出。宍戸はローからミドルを出して組むと、フォーリーをヘッドロックに取る。これは倒れたためにポイントにはならなかったが、息の上がったフォーリーにボディ、ジャブ。フォーリーは組み付き、離れるとバックブロー。宍戸はミドル、バックキック。4R、フォーリーは勝負をかけてきたか右フックを連発。だがコーナー際で組んだ宍戸はまたもフォーリーの左腕をアームロックに取る。これは脱出したフォーリーだったが、宍戸はプレッシャーをかけると腹にヒザ。下がるフォーリーに畳みかけるが、フォーリーもしのいでパンチを返す。バックに回った宍戸はジャーマンを狙うも不発。宍戸のボディにたまらず下がるフォーリーだが、投げ狙いなどで決定的なチャンスは掴ませない。終盤、フォーリーはアッパー。宍戸は腕を取ってヒザ蹴り。5Rを前にハグしあった2人。ゴングが鳴ると宍戸は前蹴り、バックキック。フォーリーのハイをかわしてロー。フォーリーは左右フック、ローを返す。宍戸はロープを背負うフォーリーの腹に前蹴りを突き刺し、コーナーに追い込むと右ストレート。さらに赤コーナーでバックに回り、チョークに。フォーリーの表情を見たレフェリーが試合をストップ! フルラウンド目前の激戦だったが、最後は宍戸が劇的な形で復活勝利を収めた。
第8試合
エキスパートクラス特別ルール 3分3R無制限延長R
石川 剛司
vs
鈴木 博昭
KO 1R1:06
1R、序盤から鈴木の右ハイで石川がバランスを崩す。続くミドルをキャッチした石川だったが、鈴木はその体勢のままパンチを集め、石川はダウン! 立ち上がった石川に鈴木はなおも猛襲、左右フックのラッシュでなぎ倒すようにダウンを奪うと、レフェリーはすぐさま試合をストップ。鈴木が恐ろしい勢いでKO勝利を果たし、新世代の台頭を鮮やかに印象づけて見せた。
第7試合
エキスパートクラス特別ルール 3分3R無制限延長R
弘中 邦佳
vs
黒木 信一郎
TKO 2R2:24
1R、左の蹴りで牽制していく黒木。弘中は前進すると左右フック。黒木は右ミドル。中盤過ぎ、弘中は前進して左右フックを入れていく。さらに片足を取ろうとしたところに、黒木はヒザ。弘中は重い右ロー、左右パンチから組みにいき、持ち上げたところでゴング。2R、弘中は開始早々から右フックを2発入れるも、黒木は首相撲にとってヒザ。弘中は左フック、右ボディと出していく。黒木はジャブから右ストレート。その直後、弘中はジャブからの左ストレートでダウンを奪う。さらに右フックで2度目のダウンを奪うと、下がる黒木を追い回すようにしてコーナーで左右フックを集め、レフェリーが試合をストップ。総合から初参戦した弘中が、ランカー相手に完勝を収めた。
第6試合
レディースクラスルール 2分3R延長1R
RENA
vs
クリスティーナ・ジャルジェビック
3R判定3-0
1R、開始とともにジャルジェビックが突進。長い足で前蹴りを出してくるジャルジェビックを捕らえると、RENAは首投げでシュートポイント1を奪取。RENAはさらにローから組むと、またも首投げでシュートポイント1。終盤には首相撲からヒザの応酬に。2R、ジャルジェビックは右ミドルからパンチ、組むとヒザ。だがパンチで突進してきたところに右フックを叩き込むと、そのままスタンディングの肩固めに捕らえ、キャッチポイント1を獲得。その後もパンチからローで果敢に攻め、バックに回り投げを狙うと場内からは大きなどよめきが。3R、また突進してきたジャルジェビックに、RENAは左のパンチをぶち込む。相手が大振りになったところにフックを返し、コーナーに詰めるとパンチラッシュ。リーチさもものともせずさゆうのストレートを入れていく。終了間際こそジャルジェビックが組んでヒザを入れたが、RENAが明らかに優勢のままゴング。RENAが判定勝ちし、日豪女子高生対決を制した。
第5試合
レディースクラスルール 2分3R延長1R
風香
vs
朱里
3R判定2-0
明らかに緊張を漂わせた表情でリングに歩を進めた朱里に対し、風香は南側後方から6人のダンサーを引き連れ、ド派手に入場。1R、風香の前蹴りに朱里はジャブを返す。ストレート主体の朱里に対し、風香はフックを出していく。前進してくる朱里に、風香は下がりながらフック、ローで応戦。2R、互いにローを出し合い、朱里は左ミドルをヒット。1分前後にはパンチの応酬の中、朱里が左ミドル。風香もロー、前蹴りからパンチにつないでいく。3R、両者ともパンチの手数が増す中、朱里が連打で突進。風香は投げ狙いでしのぐ。終盤には朱里が左右ストレートからヒザ蹴りも繰り出し、風香はパンチを返しながらミドルで応戦。互いの手数がやまない中、終了のゴングが鳴らされる。判定は朱里が2者の支持を得て判定勝ちとなり、風香は格闘技戦引退を白星で飾ることはできなかった
第4試合
エキスパートクラス特別ルール 3分3R無制限延長R
歌川 暁文
vs
島田 洸也
TKO 3R1:34
1R、歌川の左ローと左ミドルで試合はスタート。左ミドルを連発する歌川に島田はなかなか入っていくことができなかったが、2分過ぎ、右インローから一気に入ると左右フック。その後はミドルにローを合わせ、歌川がパンチで前進すると組んで応戦。2Rも先手を取ったのは歌川の左ミドル。歌川は組んでバックにつくとヒザ蹴り。歌川は左ミドルからパンチも出していき、組んで投げるがこれはポイントにはならず。島田もロー、パンチを出していくが歌川の前進は止まらない。だがラスト20秒、島田はパンチから右ハイをヒット。3R、歌川は左ローから右フック。そこからの組み際にヒジが入り、島田は眉間をカット。ドクターチェックとなるも試合は再開、後がなくなった島田は打ち合いに出るが、歌川は左ハイ、タテヒジと攻め続ける。再度打ち合いに持ち込むも島田の出血は止まらず、レフェリーが試合をストップ。歌川がTKO勝利で新世代を返り討ちにした。
第3試合
エキスパートクラス特別ルール 3分3R無制限延長R
今井 教行
vs
高嶋 龍弘
TKO 1R2:26
1R、ローを出してくる高嶋に、今井は組んでヒジ。高嶋は突進してボディ、さらに投げを狙う。高嶋の右ボディから左フックのコンビネーションに、今井もボディを返す。高嶋は首投げでシュートポイント1を奪取すると、右をヒットさせ前進。するとレフェリーがブレイクさせ、今井にドクターチェック。今井は肩を脱臼しており、試合はストップ。今井は改名初戦に、不運な形で黒星を喫してしまった。
第2試合
エキスパートクラス特別ルール 3分3R無制限延長R
崎村 暁東
vs
伏見 和之
延長1R判定3-0
1R、崎村は前進しながらロー、パンチからミドル。伏見はボディストレート、ローで応戦するが、1分半頃には崎村を首相撲にとってヒザを連発。抜け出た崎村はなおも前進、終盤には投げも狙うが不発。2R、伏見はロー、ジャブから右。崎村は伏見の前蹴りを取ってローを入れる。伏見はジャブをヒットさせると、下がり始めた崎村に右ミドル。崎村は再び前進し、バックについて投げを狙う。伏見には投げに対する防御で注意が与えられる。終盤、崎村がワンツーで前進、伏見はローとパンチで応戦。3R、崎村はなおも前進してパンチからミドル、伏見も呼応して打ち合いとなるが、伏見にローブローが入って中断。再開されると互いにヒジを出し合い、崎村は顔面をカット。ドクターチェックとなるも再開され、伏見が突進するがまたもローブローが入ってしまう。2度目ということで崎村にはイエローカード。崎村はミドルからパンチ、組んではヒザで攻めていく。終了間際には激しい打ち合いとなり、ゴング。判定は伏見に1票入ってのドロー。延長R、序盤から崎村の右が続けてヒット。伏見は飛んでのヒジを出すが、これに組んだ崎村が投げ、シュートポイント1を奪取。中盤過ぎ、崎村がバックから投げようとしたところ伏見はヒザを突いて防御、イエローカードが出される。崎村はバックヒジ、伏見は左をヒットさせ、打ち合いから崎村がヒザを入れるなどしてゴング。シュートポイントの差で崎村が振り切り、判定勝利を挙げた。
第1試合
スターティングクラスルール 2分3R延長1R
菅原 悠次
vs
平井 慎介
KO 2R0:28
1R、開始早々に菅原がジャブから組み、首投げでシュートポイント1を奪取。終盤にも菅原はジャブから右ストレート、ヒザ蹴り。平井はバックキックを返す。2Rは開始早々から乱打戦となったが、右フックで平井がダウン。レフェリーはカウントを途中で中断し、16歳の菅原が鮮烈KO勝ちを飾った。
オープニングマッチ第1試合
スターティングクラスルール 2分3R延長1R
川地 正倫
vs
松本 光史
延長1R判定2-1
1R、長身の川地に対し、松本は左右フックから組み付いていく。終盤、松本は低く入って左フック。川地もワンツー、前蹴りを返していく。2Rも同様にフックを狙って低く入る松本に、川地は左ミドル、ワンツー。松本は1分過ぎ、左右フックから詰めてラッシュ。終盤にもフックを連続してヒット。3Rもフックを出しながら突進してくる松本に、川地はヒザを出して牽制。松本は組むと投げを狙うが、成功には至らず。終盤は松本の前進に川地がヒザを連続して入れ、試合終了。判定はジャッジ1名が松本を支持するもドロー。延長Rも川地のヒザと松本のフックという展開になるが、1分頃には松本の右がヒット。川地も左右パンチ、ローで応戦し、判定はスプリットで川地に。川地が接戦を制した。