シュートボクシング

11.11 S-cup RENA「自分の中で苦戦するイメージが沸かない」

14915194_1333165183387894_3126759960482106972_n11月11日(金)東京・TDCホールにて開催される『SHOOT BOXING WORLD TOURNAMENT S-cup2016』のメインイベントでキンバリー・ノヴァス(ブラジル)と対戦するSB世界女子フライ級王者RENA(シーザ)。前回9月のRIZINでの山本美憂戦では見事フロントチョークで一本勝ちを収めた。勢いの止まらないRENAが今回見せたいものとは……!?
 
——まず9月のRIZINでの山本美憂戦から振り返っていただきたいと思います。あの試合展開は予想していた通りですか?
RENA フィニッシュはもうこれだなっていうのは決めていて、最終手段という感じであの技を用意していました。基本的には打撃でいこうと思ってたんですけど、ああいう展開になりました。
 
——本来はタックルを切りまくって打撃で勝負を決めたかったのでしょうか。
RENA 本当は切って立って戦うというのが理想だったんですけど、寝かせられたら立てないだろうなというのは想定していました。最後に極めたニンジャチョークは、阿部(博幸)さんから練習のラスト1週間ぐらいで教えてもらった技だったんです。この技は自分の中で、あ〜これだなという感じで結構しっくりくるものがあり、試合では絶対にチャレンジしようと思っていました。普段シュートボクシング(以下SB)でやっているフロントチョークとは入り方がちょっと違うので、こんなのがあるんだ!?と最初に思いましたね。ニンジャチョークはSBでも全然使える技です。フロントチョークの入り方はSBで培ってきたものがあり、得意としていたもの。迷いがなく立ちの状態から関節技に行けたのは、本当にSBをやってきたから、私がシュートボクサーだからこそだと思います。
 
——山本選手からタックルされる場面もありましたが、スピードは予想通りでしたか?
RENA 予想よりは下回っていて1回目の時は「あ、きた!」ってわかったんですけど、2回目のタックルの時は速すぎて全然見えなかったんです。でも下に寝かされても圧力は全然感じなかったので、これは別に立たなくても焦らずに下の状態からどうしようかなと考えることが出来ました。下からの蹴り上げがうまく入って確実に効いたと思ったので、後は一気に体が勝手に動きました。
 
——下からの蹴り上げは見事に命中してましたが、練習されてたんですか?
RENA いや1回しかミットで練習したことはありませんでした。下からの攻撃は小さい頃に兄弟喧嘩で結構慣れてたところがあるんです(笑)。私は年下なので上になることはなく、いつもお姉ちゃんが上になっていたので、防御、やり返す仕方というのはお姉ちゃんのおかげで体に染み付いていたものだと思います。
 
——実際に組んだ時の山本選手の力強さはどうでした?
RENA いや、全然感じなかったですね。1回目でお会いしたカード発表の記者会見の時は凄くごついな〜と思ったんですけど、でも実際試合になると減量があるのでだいぶ絞れて小さくなっていて、何だか怖さが減っていました。寝技で私がクロスガードした時も、私の足がガチッとはまるぐらい身体が細く、全然パワー的には私の方が強いなと思いました。あとやっぱり藤野(恵実)さん、浜崎(朱加)さん、V.V.Meiさん、浅倉(カンナ)さんと練習をやっていたので、力強さというのは全然想像より下で、練習の方が遥かにしんどかったんで大丈夫でしたね。
 
——試合後の反響はどうですか?
RENA あの山本美優さんに勝った、と電車でも外でも結構言われるようになりましたね。芸人さんと戦ったり、年末に戦ったり、私はちょいちょいテレビに出ることによって、私の顔と名前を一致してもらえたかなと思います。点だったものがようやく結びつながって線になりました。
 
——昨年の大みそかに旗揚げし、これまでに4回大会を開催してきたRIZINですが、フタを開けてみるとRENA選手が一番目立ってますよね。
RENA あははは! 目立ってるのかな(笑)。9月大会はMVPだと榊原代表に言われました。昨年末の大会では、アーセン(山本)さんに持っていかれましたけど、とりあえず一番いい感じで試合ができているのかなと思っています。
 
——次はS-cupの出場が決まり、念願のメインイベントに抜擢されました。
RENA 後楽園大会のメインをやらせてもらえると思っていたのに、まさかのS-cupのメイン抜擢だったのでどうしようかなと思っています。でも、もう選んでいただいたので、やるしかないなという感じですよね。今後、後楽園大会のメインだとMIOでも全然可能性があるとは思うのですが、S-cupでは後にも先にも多分、女子選手では私しかできないことだと思うので、いい結果で終わりたいなと思います。
 
——今回、対戦相手がブラジル人のMMAファイターに決まりました。
RENA 映像を見たらガンガン前に出てくるイケイケファイターでした。
 
——以前の記者会見でシーザー会長が「最近RENAが強いので、苦しむような選手をぶつけたい」と言われてましたが、まさにそのような相手でしょうか。
 
RENA どうでしょうか。最近自分の中で苦戦するイメージが沸かないんです。どんな相手だったら苦戦するんでしょうか。ガンガン来るのでうっとおしいんでしょうけどね。1Rで終わらせたい。1Rで終わらせることしか考えていません。
——1Rにこだわるのはなぜでしょう?
 
RENA 手こずったと思われるのも嫌じゃないですか。向こうも凄く来ると思うので打ち合いの中で倒します。逆に守りに入られると倒せないんですよね。去年のGirls S-cupで初代SB世界女子フライ級王座決定戦(vsカネ・チョー.カンピロム)では、相手のガードが固い状態だったのでなかなか倒しづらかったんです。だから打ち合ってくれる間に打ち倒します。
 
——S-cupが終われば、年末のRIZINも待っています。
RENA 私は目の前の試合が終わってないのに次の試合のことを言われるのが凄く嫌いなんですよ。とりあえず11月が終わってから、ちょっとリセットしてから考えたいと思います。
 
——これからはファンの期待も膨らむばかりですが、叶えて行きたい野望とかはありますか?
RENA 今は用意されたものをクリアして行くという感じなので、野望はもうないですね。とりあえず女子格闘技とSBが盛り上がって貰えたらもういいやと。この波を消さないように、選手としてはとにかく練習を頑張って、試合で良い結果を出してお客さんに応援してもらえるようになって行くことしか出来ません。
 
大会概要はこちら
https://shootboxing.org/tournament_schedule/12024
 


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