6.22 エンリコ・ケール「海人と戦いたいという炎が燃え滾っている。海人を嵐のような攻撃でマットに沈めたい」

2025年6月22日(日)東京・後楽園ホールで開催される『SHOOT BOXING 2025 act.3』のメインイベントでSB世界スーパーウェルター級王者・海人(TEAM F.O.D)と対戦するGLORY世界ライト級1位のエンリコ・ケール(ドイツ)。海人にとってテイジャニ・ベスタティとの再戦に向けて最終関門と言えるケールは世界各国のイベントを渡り歩き、ONEではチンギス・アラゾフに勝利したこともある歴戦の猛者。今回が初来日のケールは日本で戦うこと、そして海人と戦うことに闘志を燃やしている。
――まず日本で試合が決まった時の率直な心境を聞かせてください。
ケール 日本で試合ができることをとても光栄に思っている。日本で試合することは子供の頃からの夢ったんだ。当時はK-1をはじめ、日本で行われている大きな大会をずっと見ていて、自分もああいった舞台に立ちたいと思っていたからね。また日本はキックボクシングがものすごく人気だということも認識しているし、今回SBへの出場が決まってSBがとても歴史がある団体だということも知った。そういう意味で日本、そしてSBで戦えることは本当に自分にとって光栄なことだよ。
――ケール選手は2024年3月のテイジャニ・ベスタティ戦以来、試合をしていませんが、なにか試合をしなかった理由があるのですか?
ケール 実はあの試合で胸を怪我してしまい、それが自分のキャリアの中でも初めての大きな怪我だったんだ。その怪我の治療のために時間がかかり、それが理由で試合から離れることになってしまった。試合が出来ない時間は長かったけれど、逆にしっかり練習することができたし、過去最高と言っていいくらい体のコンディションも整った。そして何より早く試合がしたくてしょうがないという気持ちになって、心身ともに良い状態だよ。
――対戦相手の海人選手にはどんな印象を持っていますか?
ケール 海人は世界的に見てもトップレベルの選手だと思っている。彼はGLORYでベスタティとタイトルマッチを戦っているし、他の試合を見ても相手を倒す攻撃力を持っていると思う。ただ自分も今まで世界のトップレベルの選手と試合をしてきて、自分がトップ選手だということを証明してきた。そういう意味で海人という世界トップの選手と戦えることが楽しみであり、この試合は日本、そして世界のファンが待ちわびている試合だと思っている。
――ケール選手はどんな試合をして、勝ちたいと思っていますか?
ケール ゲームプランは試合当日に見せることになると思うが、この試合に向けてしっかりハードなトレーニングをしてきているので、楽しみにしていてほしい。みなさんに約束できるのは、絶対につまらない試合にはならないということ。最後はKOで終わるような、エキサイティングな試合になると思っている。今、私は自分の心の中にも海人と戦いたいという炎が燃えたぎっている。海人と戦うことが待ち遠しいので、すごく激しい試合になると思っている。
――ケール選手はGLORYやONEなど世界各国の様々なイベントに出て、世界のトップ選手たちと戦ってきましたが、闘争本能が衰えることはないですか?
ケール 先日も「どうしてあなたはまだ戦い続けるのか?」という質問を受けたんだけど、先ほども言ったように自分の心の中にある格闘技への情熱は今も衰えることがないんだ。むしろ約1年半試合から離れていたことで、その情熱はより強まっていると思う。この情熱が消えない限り、自分は戦い続けるし、世界のトップ選手たちと戦い続け、自分がトップレベルの選手だということを世界に証明し続けたいんだ。強いヤツと戦いたいという気持ちが衰えることはないよ。
――今回の試合でケール選手は自分のどんなところをアピールしたいと思っていますか?
ケール 私は“ハリケーン”と呼ばれているが、それにはそう呼ばれるに相応しい理由がある。海人との試合では自分の力をすべて解放し、リングの上でハリケーンを起こしたいと思う。
――ケール選手はいつからハリケーンと呼ばれているのですか?
ケール 今から15~6年前にデビューして、対戦相手をボコボコにして颯爽と去っていく姿やバックキックやバックブローといった回転系の技を得意にしている姿を見て、コーチが『アイツはまるでハリケーンだ』と言ったことがきっかけだ。それから多くのファンやマスコミが自分のことをハリケーンと呼ぶようになったんだ。試合当日も海人を嵐のような攻撃に巻き込んで、マットに沈めたいと思っている。
――これからのケール選手の目標を聞かせてもらえますか?
ケール 試合をするときはいつも自分の格闘技人生の中でベストな試合をし、自分が最高のファイターであることを証明するつもりで戦っている。自分はずっとトップファイターと戦ってきて、自分が勝てるような弱い選手と戦うつもりは一切ない。今は海人と戦うことに全てフォーカスしていて、未来のことは海人戦が終わってから考えたい。
――それでは最後に日本のファンにメッセージをいただけますか?
ケール 改めて日本のファンに伝えたい。私と海人の試合は世界最高レベルの戦いであり、日本だけではなく世界中が注目している試合だ。この試合は必ず素晴らしい試合になることは間違いないので、ぜひ多くの人に会場で私たちの試合を見てもらいたい。
▼メインイベント(第11試合) 70.0kg契約 エキスパートクラスルール 3分3R延長無制限R
海人(TEAM F.O.D/SB世界スーパーウェルター級王者)
vs
エンリコ・ケール(ドイツ/GLORY世界ライト級1位)
