【RISE】笠原弘希がロンペットを返り討ち、友希は延長戦の末に惜しくも敗れる

2025年6月21日(土)神奈川・横浜BUNTAIで開催された『RISE WORLD SERIES 2025』に笠原弘希&友希(ともにシーザージム)の兄弟が揃って出場し、明暗分かれる結果となった。

兄・弘希は約1年間にわたって行われるワールドトーナメント「GLORY×RISE LAST FEATHERWEIGHT(-65kg)STANDING TOURNAMENT」の一回戦で、22年9月にSBルールで勝利しているロンペットと約3年ぶりの再戦。

1Rからプレスをかけながらパンチの手数で圧倒する弘希は、2Rに右フックでダウンを奪う。3R、弘希がコーナーに詰めて三日月蹴り、左右ボディ連打とボディへの集中攻撃を見せるが、ロンペットはタフネスぶりを発揮して倒れない。

圧勝する形で判定勝ちした弘希は「トーナメントで世界チャンピオンになる人というのは、ひとつの最強の武器を持っていると思うんですよね。僕は、絶対に倒れない打たれ強さと前へ出る気持ちは世界一だと誇っています。このまま勝ち進んで世界一を目指したいので僕の応援をよろしくお願いします」とトーナメント次戦に向けてマイクアピールした。

続いて、セミファイナルの「RISE WORLD SERIES 2025 -61.5kg Tournament」の準決勝でRISEライト級王者・中村寛(BK GYM)と対戦した弟・友希は1R終了間際に飛びヒザでカットに成功。

2R、ガンガン前に出る中村の攻撃を交わしていく友希はクリーンヒットを許さない。3Rには友希が右ストレートを当てる場面を作って優勢かと思われたが、中村は強打を当てて逆襲に出る。ジャッジ一者は友希を支持したものの、二者はドローのために延長Rへ。友希は左右フックを振り回して仕留めにいったところ、中村の左フックを浴びてダウンを奪われる。ぐらついたところに、中村の左ハイキックで倒れ、まさかの逆転KO負けとなった。

試合後、友希は「正直なところ、手応えがあったし、自分が本戦で勝っていたかと思いましたが、勝ち切れなかったので悔しいです。延長戦に向けて立て直そうとしましたができていなく、そこで自分の弱さが出てしまいました」と猛反省。今後については「世界トーナメントに懸けて出てきたので、まだ考えていません」とした。弘希が二回戦に勝ち上がったことを受け「兄貴は爆発的なKOを生み出せる選手なので、どんな相手でも戦えます。RISEの選手がペットパノムルン選手と戦ってますが、兄貴の方がムエタイ選手との対戦は経験豊富ですし、勝率は高くなると思います。兄貴には世界一になってほしい」と弘希にエールを送った。

「RISE WORLD SERIES 2025」
2025年6月21日(土)神奈川・横浜BUNTAI
▼セミファイナル(第13試合)RISE WORLD SERIES 2025 -61.5kg Tournament 準決勝 ① 3分3R延長1R
〇中村 寛(BK GYM/第8代ライト級王者)
KO 延長R 1分49秒 ※右フック
×笠原友希(シーザージム/シュートボクシング日本スーパーフェザー級王者)
※本戦の判定は29-30、29-29×2。
▼第11試合 GLORY×RISE LAST FEATHERWEIGHT(-65kg)STANDING TOURNAMENT 3分3R延長1R
〇笠原弘希(シーザージム/第3代SB日本ライト級王者)
判定3-0 ※三者とも30-26
×LOMPETCH(=ロンペット/タイ/W-BEAST GYM/元ISKAムエタイ世界スーパーライト級王者)