シュートボクシング
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6.22 高橋幸光「僕がいきなり1位に勝ったら、残りはチャンピオンしかいないですよ?」

2025年6月22日(日)東京・後楽園ホールで開催される『SHOOT BOXING 2025 act.3』でSB日本スーパーウェルター級1位・RYOTARO(龍生塾)とオープンフィンガーグローブマッチで対戦する高橋幸光(飯伏プロレス研究所)。キックで四冠王に輝き、現在はプロレスラーの二刀流で活躍する。2017年11月のGROUND ZERO以来、約8年ぶりのSB参戦で何を見せるか。試合後にも何かが起こる!?

――2016年2月の海人戦、2017年11月の健太戦とこれまでにSBには2度参戦していて、どういった印象がありました?

高橋 普通のキックの試合の時以上に、投げ技、立ち関節技など、僕も試せる技が多かったので楽しかったですね。僕はもともと柔道をやっていたこともあって勝手に出たというか、海人選手とやった時、腕の関節を取り掛けましたからね(笑)。健太選手とやった時は一本背負いでシュートポイントを取りましたし。今僕はプロレスラーなんで、次はもっと大技が出ちゃうんじゃないですか。

――健太戦以降、いつかSBのリングにまた出てみたいと思ってました?

高橋 話があればまた出たいと思ってましたけど、ジムを移籍したこともあってご縁がなかったですね。実際、久しぶりに声が掛かったのが、5月18日のKNOCK OUTでKO勝利した夜のことだったので早すぎだなとは思いましたけど(苦笑)。でも、あの試合は正直ノーダメージでしたしで、いろんなルールの試合をやるのが今は楽しいですし、所属が飯伏プロレス研究所なので「研究所」らしくていいのかなと。

――今はプロレスラーとして活躍していて、次のSBでは試合で出せる技のバリエーションも増えそうですか?

高橋 フロントスープレックスなんか出したらかなり湧くんじゃないですかね?

――SBのリングでフロントスープレックスとは新しいですね。

高橋 他にも色々できることはいっぱいありますから。前回もそういう意気込みで、寝技以外が認められるKNOCK OUTのUNLIMITEDルールの試合に臨んだら、何もせずに練習したことない内容だけで勝ちましたからね(1R2分21秒、パウンドでKO勝ち)。ダウンを取った右フックも練習してないし、パウンドもやってなかったんですから。試合直前のウォーミングアップで蹴っていた蹴りなんて一度も蹴ってないですし、何が起こるか分からないのがまた楽しいですよね。

――天才肌じゃないですか。

高橋 いや、いや。天才とはよく言われますけど、ちゃんと努力してますから。プロレスも真面目に練習してますし、こう見えて意外と努力家なんですよ。

――今回SB参戦が決まって新たに使えるような技も研究されているんですか?

高橋 特に何も研究してないですけど、投げと絞め技と立った状態で関節技ができるんですよね。ルールに特化した練習は何もしてないですし、なんなら相手の映像はまだ見てないですから。

――そうなんですか!?

高橋 僕はプロレスラーになってからなんですけど、試合前のギリギリにならないと相手の映像を見ないんです。めちゃめちゃ強い相手がくるという勝手な妄想をしていて、もし映像を見てみて、『あぁ、こいつだったらいけるな』と少しでも思ってしまったら練習に身が入らなくなってしまうんですよ。なので、K-1のレミー・ボンヤスキー選手とやるくらいの勢いでやっていれば、いざ映像を見た時に焦らないかなと。

――今までにイメージしていた以上に強かった選手はいなかったですか?

高橋 今のところはいないですね。去年の10月のKNOCK OUTでクソ試合をして負けたのはショックでしたけど。その試合の2週間前のプロレスでムーンサルトプレスをやったら両膝の靭帯を切っちゃって全治3カ月だったんです。試合までもう2週間しかなく、欠場も考えたのですが、もう断れない状況だからやるしかないと思って無理やり出た試合でした。それで次の試合まで約5カ月空いてしまいました。

――SBの試合が迫ってますが、今もプロレスの練習を継続しているんですか?

高橋 僕はプロレスラーなんでもちろんプロレスの練習もやってますし、SBの1週間前の15日に佐賀で開催される「professional wrestling BURST」というプロレスの興行でJTOのKEITA選手とシングルマッチをやります。今ではプロレスのオファーも日に日に増えていって、いつも運悪くキックの試合の数日前に決まることが多いのですが、ありがたいことですね。最近なんか“飯伏二世”と言ってくれる声が多くなりましたから。

――ちなみに22日のSBの試合の後にもプロレスの試合はすでに決まってるんですか?

高橋 プロレスは7月、8月に決まっていて、8月にはキックの某団体からタイトルマッチのお話をいただいてます。プロレスの試合は急に決まることが多いので、毎月試合してます(笑)。

――どうしてそこまで無理して戦い続けるんですか?

高橋 今は飯伏プロレス研究所に所属していますが自由にさせてもらっていて、「プロレスラーなんだから何をやってもいいよ。何でも挑戦していこう」と飯伏さんが寛大な方なので試合をすることが楽しいですね。プレッシャーもないですし、今回のSBではもう完全に外敵でちょっとしたヒール的な扱いになり、いろんな団体を荒らしに行くという感じなので、そういうところにも楽しさを感じています。

――プロレスの練習もあって忙しいと思いますが、今は打撃はどちらで練習されてるんですか?

高橋 K-1やKrushに出ている瑠久や龍斗のRAUSU GYM、近所にあるGOD SIDE GYM、里見柚己のteam NOVA、湘南格闘クラブ、谷山ジムなどいろんなところに行っていて神出鬼没です。今はプロレスの練習は週1くらいで、あとは試合をやることで感覚を忘れないようにして、空いてる時間に各ジムで練習して、夜に走り込みするという1日の流れですね。意外とストイックなんですよ。

――今回は相手の動画を見るといったこともなく情報を得てないだけに、試合展開はイメージされてないですか?

高橋 自分がやりたいことをやって勝つイメージですね。もちろん、相手の身長、体重、オーソドックスの構え、戦績はインプットしています。結構、勝率も高い選手ですよね。

――では、特にSBの上位ランカーとかそういうのも気にすることもなく?

高橋 そうですね。僕とは世代が違いますし、勝ってきた相手のことも別に知らないです。凄いやつと戦って勝ってきた戦績があったら「マジか!?」と焦りますけど、それも特に見てないです。相手のことを分からないのに、分からない選手に勝ったところで特に焦りもないですから。

――最近、試合後に見せているフランケンシュタイナーはSBでも使える技でもありますが、試合でも見せられそうですか?

高橋 むしろ別料金いただけるなら、ゴングを鳴らしてもらって5分以上プロレスやりますよ(笑)。勝った瞬間にゴングが鳴って、急にプロレスが始まるという。今回、PPP TOKYO所属のプロレスラーの胸毛ニキ(=八須拳太郎)がセコンドに来るので、コスチュームを着させて、飯伏さんも交えて急にスリーウェイマッチみたいな戦いが始まるのも面白いかなと。前回のKNOCK OUTではUNLIMITEDルール専門のレフェリーが担当されていて真面目そうだったので絡みにくかったのですが、今回レフェリーが和田さんだったらちゃんと3カウントを入れてくれるでしょうし、和田さんに反則したいぐらいですから(苦笑)。

――試合で勝って、その後の余興でも盛り上げると。

高橋 そうですね。ランキング1位が今回、用意されているのですが、そういうパフォーマンスをやるためには弱い奴を用意してほしかったですけど(苦笑)。判定で勝ってプロレスをやるのは微妙なので、KO勝ちした上でKO賞とパフォーマンス賞を両方つけてもらわないといけないですね。

――前回大会から魂が増えるような最高試合(ベストバウト)をした選手に“ベストアート賞”として100万円がSB協会より贈呈されますよ。

高橋 それは試合後のプロレスも評価対象になりますか? それも含んで評価していただけるなら全力で頑張って最大限のパフォーマンスをしますよ! それを狙うんだったらランキング6位ぐらいの相手にしてくれれば、よかったですけどね。でも、僕がいきなり1位に勝ったら、残りはチャンピオンしかいないですよ? 次回、他の選手と挑戦者決定戦みたいなことはしないですよ。僕がランキング1位になるので、もちろんタイトルを狙わせてもらって、チャンピオンになったらまた海人選手にやらせてもらわないといけないですね。試合形式はオープンフィンガーグローブ着用のヒジありでお願いします!

――今は海人選手に勝つ自信があると?

高橋 もう完全に組みついて投げまくりますね(笑)。ずっともう両足タックルする上で勢いでいき、打ち合わないです。

――今後の展開が楽しみになりました。では、最後に何か言っておきたいことはありますか?

高橋 飯伏プロレス研究所は色んな格闘家が集まった神出鬼没のチームなんで、ファンの皆さんには何が起こるか分からない異種格闘技戦を楽しんでもらいたいですね。あと、主催者の方には、できれば記者会見などでマイクを渡さないでほしいですね(苦笑)。緊張して脇汗半端なく、僕のスーツを貫通するぐらいの汗の量なんです。マジでテンパってますから(笑)。

▼第7試合 70.0kg契約 オープンフィンガーグローブマッチ エキスパートクラスルール3分3R延長無制限R
RYOTARO(龍生塾/SB日本スーパーウェルター級1位)
vs
高橋幸光(飯伏プロレス研究所)


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