SHOOT BOXING

HUMAN OF SB

浅草発・SBと花やしきのルネッサンス

4月16日、シュートボクシングのアマチュア大会および若手中心のプロ興行が浅草の名所・浅草花やしき内の『花やしき座』で開催されることになった。今後は定期的に大会を開催、さらに花やしきに新たな会場を建設するというプランも。浅草に総本部を置くシュートボクシングと花やしきのコラボが見据えるものは何か。シーザー武志会長、花やしきの弘田昭彦社長に語ってもらった。

※浅草花やしきは、江戸時代末期の嘉永6年(1853年)に花園として誕生。昭和24年(1949年)に遊園地として再建し、日本現存最古のコースター『ローラーコースター』など、さまざまなアトラクションを備えた遊園地として人気を博している。園内の劇場『花やしき座』では、花やしきならではのエンターテイメントを提供。

シーザー 弘田社長と知り合ったのは、1年半くらい前ですか。

弘田 そうですね。浅草おかみさん会の会長さんのお店で飲んでたら、たまたま一緒になって。山本譲二さんも一緒でしたね。そのあと、あるパーティーでもお会いして、すっかり話し込んで。

シーザー パーティーのあとも横断歩道で会って、そのまま飲みに行きましたね(笑)。

弘田 そこで「キックボクシングの発祥の地は浅草公会堂だったんですよ」とか、いろんなお話を聞かせていただいて。その中で、会長が「浅草にあるシーザージムの選手に、地元の浅草で試合をさせて経験を積ませたい」と。その熱い気持ちに賛同して、花やしきで大会を開催してもらうことになったんですよ。

シーザー 浅草にジムを作って19年になるんですが、本当にいろんな出会いがあるんですよ。Jリーグも地域密着でやっていますけど、やっぱり地元に応援されることって、スポーツとして大事なんですよね。

弘田 土地柄も出ますからね。花やしきは、浅草らしいというのか、構えないで気軽に遊びにきてくれる方が多いんですよ。敷居が低い、庶民的なよさがあるんだと思います。

浅草発・SBと花やしきのルネッサンス

シーザー そういう、地域に根ざした花やしきさんという場所で大会をやらせてもらえるというのは嬉しいですね。シュートボクシングは後楽園ホールから始まって日本武道館、横浜アリーナ、さいたまスーパーアリーナと、いろんな会場でやってきたんですよ。ライブハウスでもやりましたし、新しい会場に進出することを熱心にやってきた。そういう中で、こんなに近くに素晴らしい場所があったのか、と。『花やしき座』では、もともとプロレスの大会をやられてたんですよね。『ハナヤシキプロレス』という団体もあって。

弘田 3年前くらいからですかね。遊園地の事業だけではないこともやっていこうと。というのも、もともと花やしきは植物園だったんです。そこに遊戯施設を入れて、ライオンや虎を飼育していた時もあった。つまり世界でも珍しい、植物園であり動物園であり遊園地でもあるというのが花やしきなんですよ。大正から昭和初期にかけては映画館、劇場もありました。そういう、いろんな娯楽を展開してきたのが花やしき。そういう意味で、これからは原点回帰、花やしきを複合的な娯楽の場にしていくのもいいなと思ってるんです。“花やしきルネッサンス”ですね。

シーザー プロレスや格闘技も、プロとしてお客さんに見せるという意味で“娯楽”ですからね。

弘田 JWPという女子プロレス団体も定期的に大会を開催してくれていますし、そういう中で会長と出会ったのは運命だったのかなと。シュートボクシングさんとコラボすることで、さらに内容の濃いエンターテインメントを提供できるんじゃないかと思います。

浅草発・SBと花やしきのルネッサンス

シーザー だから単に会場を借りるというだけじゃなく、密接に組んでいきたいですよね。花やしきの中に新しい会場を作るというプランもありますし。そのこけら落としをシュートボクシングでできたら、と。

弘田 まだ構想段階ですけど、図面も作っています。アリーナに加えてバルコニー席を積み上げていって、席数でいうと500に近いくらいにできそうです。

シーザー 形としてはTDCホールのような感じになりますか。

弘田 あそこまで豪華なものではないですが、500席という規模で、TDCホールのような雰囲気にしていけたらと思います。昨年、TDCホールでシュートボクシングさんの興行を見せていただいたんですが、雰囲気が素晴らしかったですから。パンチやキックの音がダイレクトに届いて、客席からの声援がリングに届く。そういう会場にしたいですね。

シーザー 花やしきの中のどのへんになるんですか?

弘田 Beeタワーという昭和35年にできた、花やしきのシンボル的なアトラクションがあるんですが、老朽化して作り直す必要があるんです。本当は維持したいという思いもあるんですが、そこに会場を作る予定です。古いものを維持していくのも大事なことですが、新しいものを作っていくのも我々の仕事。いま古いものは、昔の人たちが新しいものとして作ったものですから。我々も新しいものを作って、それを50年先に残していくというのも大事だと思います。歴史をつないでいくという発想ですね。

シーザー シュートボクシングもそうですが、古いもののよさを残していくだけではなくて、いかに新しいものを作るのかというのは大事ですね。私はそれで団体を作りましたから。

弘田 花やしきも、昔ながらの良さだけにこだわっていてはいけないのかなと。目指しているのは“娯楽の殿堂”。2020年には東京オリンピック・パラリンピックもありますから。

浅草発・SBと花やしきのルネッサンス

シーザー 海外からのお客さんが、いま以上に浅草に来ますよね。

弘田 実際、海外から東京に来る観光客の7割が浅草に来られるそうですから、オリンピックの時期は凄いでしょうね。

シーザー これからの時代は海外にアピールしていくというのも重要ですよね。

弘田 シュートボクシングさんも海外での展開に積極的だというお話を聞いて、凄くいいことだなと思いました。そこで、たとえば海外の格闘技ファンが「せっかく東京に遊びに行くんだから、シュートボクシングの大会がある時に合わせて行こう」、「シュートボクシングを見るなら浅草で」となったら素晴らしいですよね。

シーザー 外国人の選手も、ジムの場所が浅草だって言うと分かりますからね。アンディ(・サワー)なんかは、行きつけのお店もあるくらいで(笑)。花やしきさんとコラボしていくことで、浅草にもっと若い人に来てもらいたいという気持ちもありますね。

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弘田 以前、会長にお聞きしたんですが、「格闘家はかっこよくなければいけない」と。ロングスパッツもそのためだということで、そういう面でも若い人にアピールする力があると思いますね。浅草はレトロ的なイメージが強いですが、かつての浅草は芸能や文化の面で、常に最新の情報を発信する最先端の街だったんですよ。私としては、浅草をそういう街に戻していきたいと思っています。郷愁に浸ることができる街というのもいいんですが、それだけでは活性化していかないですから。お年寄りが安心して来ることができる場所であると同時に、若者が集まる街にもしていきたい。そういう意味もあっての“花やしきルネッサンス”なんです。

シーザー 興行は日本全国でやっていきたいですし、世界にも進出していきたい。ただ、それだけじゃなくて足元を見つめる必要もあるんですよ。東京の選手がしっかりキャリアを積んでいく場所を作りたい。それに地方にも、若い選手がたくさんいますから。先日も愛知の大会に行ったんですが、今の若い選手は投げ、サブミッションを含めたシュートボクシングの闘い方が最初からできている。そういう選手たちにどんどん試合をさせていきたいですし、そのための場所が地元の浅草にあるというのは、非常に心強いですね。たとえば、花やしきさんで若手のトーナメントをやるのもいいかもしれない。『花やしき杯』のような形で。

弘田 花やしきとしては、浅草の選手を応援していきたいですね。浅草の選手が浅草で力を蓄えて、世界チャンピオンになる。そのバックアップをしていけたらと思います。シュートボクシングとシーザー会長が素晴らしいのは、青少年の育成、出会いへの感謝など、精神的な面でも非常に感銘を受けるんです。そういう方とは、しっかりしたことができると思いますので、ぜひ今後ともよろしくお願いします。

シーザー こちらこそ!

4月16日(土)
浅草花やしき Presents SHOOTBOXING 2016ヤングシーザー杯開催概要は こちら

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